| 2002年07月05日(金) |
ワトソン君とジャービス君。 |
体調不良からなんとか蘇って参りました。(汗) でも日中の活動は控えております。
てなわけで。
日中は涼しい部屋でひたすら読書。
先日本屋に行く機会があったので、新しい本を手に入れたかったのだが…。欲しい本が売り切れだったし、他に魅惑的なものがなかった。 いや、あるにはあったが。…高かった。(涙)
さて。 再読しまくりの私であるが、最近は「ソーンダイク博士の事件簿1」を読み返している。 このソーンダイク博士というのは、シャーロック・ホームズの「ストラト・マガジン」のライバル誌に掲載された探偵ものである。 まぁ、シャーロック・ホームズの二番煎じ、ってヤツだ。 だから当然ワトソン役も出ている。 そのワトソン役がジャービス君。 ジャービス君も職業は医者で、(ソーンダイク博士は法医学者)とある事件をきっかけに今の夫人と結婚した。(たしか「赤い拇指紋」とか言う事件だったと思う。未読) そんなところもワトソン君そっくりの彼だが、ワトソン君と違うところは「正規な伝記作家」では無いところ…か?
探偵小説の最大の謎は、その探偵にあると言った人がいる。 つまり次々と謎が解き明かされて後、さて、じゃ、この偉大な頭脳の持ち主は一体誰だったんだ? となるんだそーな。 だから探偵自身のプロフィールは、明かされない方が楽しいと。 それで行くと、私的には「隅の老人」が一番優れた探偵か、と思われる。 初期の頃の明智小五郎も謎を含んでいて、かなり魅力的だ。
それから、探偵自身が「おかしいヤツ」な方が、小説としての魅力がある。 独特の癖、頑固な信条、こだわりの逸品…それから難のある性格。 まぁ、シャーロック・ホームズほど、嫌なヤツは他にいないだろう。 おつき合いしたくないナンバーワンは、金田一耕助だけど。(笑)
というところで、話を戻すと… 実にソーンダイク博士は「平凡」な人だ。 推理と言うより、事実を見抜く力が優れている、観察の人。 証拠物件は徹底的に「計測」しまくる。 …大事な証拠物件を破損しても平気、というところは、かなりきわどいけどね。 シャーロック・ホームズは「想像力も大事」と言うが、ソーンダイク博士にはそう言った意味での想像力は皆無ではないか、と思ってしまう。 …助手のポルトン君がとても優秀であり、そんなところからもジャービス君の存在価値がイマイチ分からない…
と、まぁ… たまには読書感想文、ってことで。
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