人質事件

金曜日、会社から自宅に帰る途中、「三人殺害」というような既に殺害されてしまったかのような見出しがデカデカと掲載された夕刊が売り出されていました。
びっくりして帰宅後ニュースを見たのですが、そんなことないじゃないですか。そりゃ売れるかもしれないけど、こういう書き方には感じ悪いなぁ。しかも一社じゃなくて何社もだったので・・・・。

あちこちで自衛隊撤退の訴えを起こしているみたいですね。
当然、人質の方々のご家族、ご友人はそれを願っているでしょうし、そういう運動をなさるのは当然です。
けど、私はどうも皆小泉首相を始めとする政府へのバッシングばっかりに感じてしまうのです。

一度派遣した自衛隊を、人質が数名(もちろん、人の命は一人でもとても大切なのは分かっているのですが)取られたからと言って撤退させていたのでは、おそらく今後同様な手段を取られる事になるでしょう。そっちの方が問題かなと思います。
私は自衛隊派遣は反対の気持ちを持っておりました。しかし、派遣前は「いやだな」と思いつつも、なんら行動をとっておりません。そして派遣してから後も何もしていません。テレビ等マスコミも次第に時折「○○隊が出発しました」程度の報道になっており、反対派のニュースなどあまりしておりませんでしたし、反対の運動自体が縮小していたのでしょう。

自衛隊派遣が決定してから現在まで、どれだけ時間があったのでしょうか。今回の事件のような事は、日本がアメリカに加担してるという時点で起こりえると考えられた事です。それなのに国民は政府を説得する事ができませんでした。
いえ、説得の運動を続けた方々ももちろんいるでしょうし、その方々の努力が足りなかった訳でもなく、そういった人達が「だから政府は駄目だ。小泉は駄目だ。さっさと自衛隊を撤退させていれば良かった」というのは当然です。ですが、私を始めとする傍観者が、さも「思ってたとおりになった。政府のせいだ」みたいな態度でいるのが、どうかなと思うのです。

先を読むのは難しいですけど、自衛隊が派遣されれば日本人に危害が加わるかもしれない事は十二分に考えられる事でした。よっぽどの大量殺害予告でもない限り、政府は自衛隊を撤退しない事は、誰にも分かった事だと思います。
今回、どんな結果になろうとも政府だけの責任にしてはいけないと私は思います。我々が選んだ議員が作った政府が行ったことですし、その事を見て見ぬ・・・というか、忘れてしまっておいて、彼らだけを責めるのはどうでしょうか。


・・・と、こんな下らんオタクサイトの隅っこから叫んでみるわけですが。

アメリカと協力して、何とか人質の方々が無事保護されるようお祈り申し上げます。
2004年04月10日(土)

トジルの日記 / トジル

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