映画鑑賞日記
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アンドリューNDR114 2002年10月14日(月)

■STORY
 ある一家に購入された家事用ロボットのNDR114。アンドリューと名付られ、家族の一員として生活を営むうち、次第に彼は人間への憧れを抱くようになってゆく。

□感想
近未来を描いた作品はたくさんあって、ロボットが感情をもつなんて話は、結構ありきたりな話なのかもしれない。でも、そういうことを全く感じさせずに、最後までほのぼのした気分で物語をみることができた。(最近の映画でいうと「A.I」なんかもそうだけど、あれはあんまり良くなかった。その分、この映画がよく見えたのかもしれないけど…)

 感動もののヒューマンドラマは、もう人間が主人公では描けなくなってきているような気がする。一昔前ならば、人間は、ロボットみたいに何の感情もなく働き、冷たいものではないんだというような物語が作れたかもしれない。でも、今の世の中、純粋な心をもった人間はそんなにいなくなってしまった。人間を主人公にして、そんな物語を描こうものなら、「あぁ、そんな人もいるのね、変わってるわね。」で終わってしまう。純粋すぎる感情を人間で表現すると、それもはや人間のものではなくなり、「特殊な」「特別な」「めずらしい」という形容詞が付かなければ、人々に受け入れられなくなってしまっているのではないだろうか?
 だから、逆にアンドリューみたいにロボットが感情を持ち始め、人間よりも人間らしく生きるというほうが、素直に、その感情に芽生えたロボットの純粋な心境を受け止めることができる。そして、やっと原点である、自分たち人間について考えさせられる。そんな構図になっているのではないかと思う。

 人間という定義をどうするか?また、ロボットという定義をどうするか?これもこれからの世界においては重要な課題になってくるものなのかもしれない。動物(ペット)は、法律上「物」とされる。動物はロボットと違って、電気でなく、「命」をもち、感情をもち生きている。それでも、人間は、「もの」という形で、動物をみる。動物が、しゃべれるようになったら人間はどうするんだろうか?そして、ロボットが感情を手に入れたら、人間はどうするんだろうか?人間はどうして、人間なのか?人間と全く同じものをもった生き物、物、があるとすればそれはもとがなんであれ、人間なのだろうか?どこからが人間でどこからが人間でないのか。自分は本当に人間とよべるのか?いろいろ考えさせられちゃいました。

総評 ★★★★★(なんか素直に良かったなって思いました。)
内容 ★★★★★(格段変わったストーリーではなかったのだけど、それが良かった。)
音楽 ★★★☆☆
映像 ★★★★☆

上映時間 131分
製作年:1999年
製作国:アメリカ
監督:クリス・コロンバス
製作:ウォルフガング・ペーターゼン/ゲイル・カッツ/ニール・ミラー/ローレンス・マーク/クリス・コロンバス/マーク・ラドクリフ/マイケル・バーナサン
原作:アイザック・アシモフ
脚本:ニコラス・カザン
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:ロビン・ウィリアムズ/エンベス・デイヴィッツ/サム・ニール/オリヴァー・プラット/カーステン・ウォーレン/ウェンディ・クルーソン/ハリー・ケイト・アイゼンバーグ

レンタルビデオにて鑑賞

公式サイト:http://www.spe.co.jp/movie/andrew/


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