長いお別れ
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今月の初めから、なんだか鬱がひどくなってた。 とにかく辛くて泣いて、寝逃げばかりしていた。 薬もなくなったのに医者にさえ行く気になれなかった。 毎日変わらない天井を見上げるだけだった。 誰かに助けを求める気にもなれなかった。 当然、お風呂にも入らないし洗濯もぎりぎりまでしない。 とにかく時間が過ぎるのを見守るだけだった。 それが一昨日あたりから急に楽になってきている。 何かが身体の中から抜け出ていった感じがしている。 実際に呼吸が楽にできるようになって、お通じも来た。 ここに越して来て初めて、昼間にカーテンを開けていられた。 笑わないで。私にとっては凄い快挙なんだこれって。 あれもこれもしちゃいけないって思ってた。そんな価値ないって思ってた。 これまで先生や友人が言ってくれた「無理しないでいい」という言葉。 その言葉の意味がやっと分かった気がしている。 私は病気で、治す為には必要な事がたくさんあって、その中には 娯楽や自分のことを大事にする時間もはいっているんだって。 こんな簡単な事さえ、難しく考えて一人になっていってた。 私は駄目なんだってどうしてだかそう思い込んでいた。 確かに駄目なところはたくさんある。問題だってある。 でも良いところだってあったじゃないかって、思い出した。 私には、今は私しかいないんだってことも思い出した。 だから自分を大切にしてあげようと思う。 大切にしなきゃいけないって思う。上手くできないかもしれないけど。 気付いたんだから、ここから始めよう。 きっとまた暗い気持ちが襲ってくると思うけど、そんな時は、 今日、ここに書いたことを思い出すようにしたいと思ってる。
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