長いお別れ
DiaryINDEX|past|will
もらった眠剤は効いているらしく、よく眠る。 夢も見ないくらいだといいのだが、そういうわけにはいかないらしい。 夢の中で時々、いやというほど生々しく昔の場面を見る。 もう嫌だ。忘れたい。なかったことにしたいと思っている場面だ。 何度繰り返しても相手の顔は変わらない。 もしこれが、私の妄想なんだとしたら。 そんな事実はどこにもないのだとしたら、どんなに楽だろう。 私は妄想癖の虚言癖の困った人間として扱われるだけ。 でも違う。 20年以上前の記憶に、なぜここまで苦しめられないといけないんだろう。 どうやったらこの苦しみから逃れることが出来るんだろうか。 物心ついたときから苦しかった。疲れていた。早く死にたいと思った。 交通事故でも何でもよかった。イイコのままで死ねるなら。 死んだ母親はなぜ私を置いていったのだろうと思った。 一緒に飛び降りてくれればよかったのに。
不幸になろうと決めていた。理由は誰にもわからない。 私にもわからないから。
|