長いお別れ
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2002年03月04日(月) 決意

もらった眠剤は効いているらしく、よく眠る。
夢も見ないくらいだといいのだが、そういうわけにはいかないらしい。
夢の中で時々、いやというほど生々しく昔の場面を見る。
もう嫌だ。忘れたい。なかったことにしたいと思っている場面だ。
何度繰り返しても相手の顔は変わらない。
もしこれが、私の妄想なんだとしたら。
そんな事実はどこにもないのだとしたら、どんなに楽だろう。
私は妄想癖の虚言癖の困った人間として扱われるだけ。
でも違う。
20年以上前の記憶に、なぜここまで苦しめられないといけないんだろう。
どうやったらこの苦しみから逃れることが出来るんだろうか。
物心ついたときから苦しかった。疲れていた。早く死にたいと思った。
交通事故でも何でもよかった。イイコのままで死ねるなら。
死んだ母親はなぜ私を置いていったのだろうと思った。
一緒に飛び降りてくれればよかったのに。

不幸になろうと決めていた。理由は誰にもわからない。
私にもわからないから。


志乃 |MAIL

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