長いお別れ
DiaryINDEX|past|will
私が思っているほど、私は情けなくは無いのかもしれないけれど、 うんと子供の頃になりたかった私には程遠いようだ。
なけなしのお金を持って、ふらふらする日々を始めた。 私がいてもいなくても、世の中はきちんとまわる。 ほんの少し、迷惑や面倒をかけているけれど。 良心や自尊心が痛むなら、今すぐもとの位置に帰れば良い。 叱られても見捨てられていても、謝ってしまえば済むことのほうが多い。
いつも思う。今日は電話しようかと。
受話器を持って考える。 今帰って、何がかわるんだろう。 寝る場所や食事に不安にならないところができるかもしれない? 笑って仕事をこなしていけるかもしれない? 私の内面は何も変わっていないのに?
いまはっきりと実感していることは、自由と孤独は違うということだ。 私は、捨てて逃げ出してきたものから、捨てられている。 自由になったわけじゃない。よりいっそう孤独になっただけだ。
死にたいという強い情熱は今の私には無い。 でも、死んでしまっても後悔はしないと思う。
|