長いお別れ
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あなたの声を聞いてみたい。 子猫や子犬に話しかける時の声。 落ち込んだときの声。 良い事があった時の声。 泣きそうな声。 怒ってる声。
私の名前を呼ぶ時は、どんな声なの。
眠るのは好きなことのひとつ。 眠ってるときに人生を決められるといいな。 それは何だかとっても幸せなことのようなきがする。
いい加減な人って思われるのが嫌だった。 いい子でいるのが使命みたいだった。 それでパンクした。 今はどうかな。 色々、しなきゃいけないことをほったらかして逃げてる。 心配してる人や困ってる人、怒ってる人がたくさんいる。 何もかも捨てるのって簡単にできることじゃない。 でも捨てた。……本当は捨てられたのかもね。
住所不定無職。 不安だし怖いし馬鹿だなあって毎朝思う。 戻りたい場所はあるけど、2度と戻れない。
それでも生きてる。
忘れたいことと、忘れられないことは似てるけど違うって やっとわかった。
私の声を覚えてる? どんな風に残ってる? あなたの耳に。
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