十夜一夜...Marizo

 

 

窮鼠、猫を噛む - 2010年03月17日(水)

三月のこの時期ですから
ごたぶんに漏れず、わが会社も人事異動の噂が
チラホラと舞っている。

どうやら、うちの支店のナンバー2が飛ばされるらしい。

理由はいまどきの「パワーハラスメント」



ナンバー2と同じ時期に転勤してきた
営業マンが人事部に直訴したとのこと。


直接、営業マン本人から聞いたわけではないが
「さもありなん」と納得。


仕事ができる、できないにかかわらず
正社員で雇ったからにはよっぽどの事がないかぎり
解雇を言い渡すことは出来ないのは世の常識。

「営業」という職種で働かさせている以上
かの営業マンの数字が出来なければ
誰かがそれを補うべきだし
そのために(というわけではないが)
管理職がいるわけだから。



些細なミスやお客様からのクレームをたてに
ナンバー2はかの営業マンの前で彼の自宅へ電話。
何も知らない奥さんへ

「お宅のご主人、どうしようもありません
 早退させますから今後の相談をしてください」

と言ったのだ。


会社の電話は今、すべて全録音。


ま、録音を人事部が聞いたかどうかは知らないけれど
歴然たる証拠はその場にいた社員が見聞きしているわけで。


もちろん、かの営業マンにまったく非がないとは
私も言わないけれど、奥さんと子供を養う人間の
仕事を奪う権利はもちろんナンバー2にはない。
当たり前だがその資質もない。


かの営業マンは多少問題ありの社員というレッテルから
ワンランクもツーランクもレベルアップするので
今後の会社内での評価は地べたを這うものだろうとしても
本人が昇進も評価も望んでいなければそれは問題ではないだろう。

ちなみにナンバー2への同情の声は
これっぱかりも聞こえてきません。
もちろん私の中にもその余地はまったくないし。


今まではよく冗談で「それってパワハラですっ!」とか
軽く言っていたけれどこれからはあまり使わないようにしないとな。
みんなビビりまくって大変だもんね。
Marizo




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