十夜一夜...Marizo

 

 

刑法39条 - 2008年12月08日(月)


『 無痛 』  著者:久坂部 羊(くさかべ よう) 読了。


先日、秋葉原通り魔事件の犯人が
精神鑑定を受けるとニュースで言っていた。
ここ日本では刑法39条によって
心神喪失状態で引き起こされた犯罪は
罪にならないことになっている。

病気が引き起こす犯罪は咎められないということを
逆手に取る人もいるでしょう。
こんな世の中ですもんね。


もともと医学話は好きでそれがミステリーでも
エッセイでも手当たりしだいに読むことが多いが
いやぁ、これはきつかった。
現役の医師が書いていて、体を切り裂くシーンなどは
正直、非常にグロテスクで読むのを止めようかと思ったほど。


ネタばれで申し訳ないが
世田谷一家殺人事件(未だに未解決)をモチーフに
保健医療の限界やそれにかわる高額医療の問題、
刑法39条の意義、というか判断基準を問いただし
なおかつ、ストーカー話に幼児誘拐など
いまどきの犯罪がてんこ盛り(笑)


小説の中では、眉毛上に現れるM字型の隆起が
「犯因症」と言われ、残酷な犯罪を起こす予兆と書かれている。

風邪を引いたら熱や咳がでるように
盲腸になったらお腹が痛くなるように
肝臓が弱ると黄疸が出るように。


狂気的で猟奇的な犯罪を引き起こす人は
その予兆が眉毛上に出るのだと。
もちろん小説なのでフィクションだろう。

だろうけれど、なんだかとっても説得力があった。


世の中に答えが一つしかないことのほうが
少ないと思っているが、この刑法39条もその一つ。

血液検査にもレントゲンにも出てこない
「心神喪失状態」をいったいどうやって
ただしく判断できるものなのだろう。


そんなことを考えさせられた一冊。
しかし、かなり描写がグロテスクなので
とくにお勧めはしません(←おいっ)


■□


先月からなんだかずっとグロッキー状態。
ひたすら眠い。寝ても寝ても眠い。
この時期っていつもこうだよなと
さかのぼってみると去年の今頃も
眠い、眠いと日記に書いてあった。


この私の症状、なんと 『冬季うつ病』(←クリックすると詳しい説明がでます)
といってちゃんとした病名が付いていた。


主な症状として(私に出ている症状として)












・睡眠時間が長くなり、眠くてたまらない















・とにかく食べたい(とくに炭水化物)




















・体重の増加が著しい











これか、これだったのか。







ま、血液検査にもレントゲンにも出ないんだけどさ(笑)
Marizo


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