カタルシス
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| 2006年11月25日(土) |
たまには幸せのメロディーでも唄おうぜ |
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下北沢440にて鈴木祐樹ライブのある日 土曜日なので愛知に住まう友人が遠路を越えてやって来る ライブ自体は夜の催しだが せっかくの休日に上京するのだからということで昼到着のあと早々の待ち合わせをし 彼女のリクエストである『メゾンカイザー』と『すずや』を経てから 下北沢入りすることにした
『メゾンカイザー』とは この日記には度々登場させているパンの国産ブランド あの『木村屋』の暖簾分けという話である 友人はこの店がお気に入りで上京の度にパンを大量に買って帰って行く 最近では愛知にも店舗が進出しているそうだが 各店舗限定のパンが売られていたりするので 結局どこの店にも行きたくなってしまうのだという いつもは新宿の小さな店舗へ立ち寄るのだが 今回は「田園調布店」か「池袋店」に行きたいと言われたので 土地勘のない田園調布を避け 後の動きが取りやすい池袋を目指すことにした 彼女に言われて事前に店舗の場所を確認してみたら サンシャインシティの中に新たなコーナーが新設されるらしく その中でカイザーは堂々のスペースを確保していた カフェ・バール(ランチからディナー そしてワインなどのアルコールも楽しめるスペース)もあり東京に暮らす自分にとっても目新しいコンセプトの店だ
友人の東京着から計算して待ち合わせ時刻を定め 池袋の駅構内で合流 そこからトコトコとサンシャインシティまで歩き 「改装中」の壁に囲まれた一角に まだ新しい店構えで賑わいを見せるベーカリーはすぐに見つかった 私も友人も「ウマイもん」には目がないので 嬉々として品物の物色を始めるのだった
私は 水の代わりにボジョレー・ヌーヴォーで生地を練ったという季節限定の“パン・オ・ボジョレー”と 池袋限定の“セーグル・オランジェ(オレンジを練り込んだパン)”“パン・オ・池袋(シナモン風味のパン)”を購入 他は行きつけの新宿店でも買えそうだと判断し 今日はここまででとどめた 友人の方は職場仲間に頼まれたという分のリストを持参してきており 店頭でそれを読み上げて販売員を左右に振り回しては あれよあれよとパンが袋詰めされていき 全ての会計を済ませたその手には大判の紙袋が異様な存在感を誇っていた
何というか
迫力がある(^^;)
それでも そんな大きな買い物にも物怖じせず サッサと次なる目的地へ移動を始めた お次はランチを取るべく 新宿『すずや』へ!
『すずや』もこの日記には何度か登場させている店である とんかつメインのお食事処だが 訪ねたら注文するのは毎回決まって“とんかつ茶漬け”だ 他のものを頼んだ記憶がない(苦笑) 有名な店だし“とんかつ茶漬け”なんて文化は他で見られない思うので 知っている人も多い一品だろう 愛知の友人と来ているからではないが つい“ひつまぶし”を連想してしまう庶民グルメをこよなく愛する私
とんかつ以外のもの(ごはん・味噌汁・炒めキャベツ・箸休め3品)はおかわり自由なので ペース配分して食べれば色々と楽しめる店の定番メニューだ 以前は渋谷にも支店があったのだが 気がついたらなくなってしまっていたので “とんかつ茶漬け”が食べたくなったら この新宿本店を訪れる 2人して“とんかつ茶漬け(小)”を注文し 心ゆくまで味わった
⇒●メゾンカイザー ⇒●すずや
食事後 直接下北沢へ向かうにはまだ時間が余るようだったので 駅とは逆向きに歩き出し伊勢丹の地下食品売り場へ ここにはメゾンカイザーの小さなショップがあり 普段はこの店舗で買い物をしている さすがに今回は池袋で買ってきたばかりなので買い物を控えたが 隣接する『木村屋』であんぱん(黒糖きなこあんパン1・黒蜜黒豆あんぱん1・クリームチーズあんぱん1)を買ってしまった・・・ ちなみに同行の友人はもっと色々ご購入
お前らパンばっか買ってんじゃねーよ!な状態で やっと下北沢へと足を向けた
下北沢着 時間調整と足休めのためにイタトマでお茶休憩 ここから440までは目と鼻の先なので時間をみながら一息ついた 開場には出て少しくらいなら並ぶつもりだ
18時開場 数分前に店を出て予定通り開場待ちの列につく 我々の前には見知らぬ客が5・6人といったところで スー氏目当ての客は我々が先頭のようだった 定刻をさほど遅れることなく受付が開かれ スムーズに席を確保する 久々に最前列だが中央は友人たちに譲り私は一番端に腰を落ち着けた(苦笑)
友人が前回聴きに来た彼のライブは散々な有様で 落胆と憤慨で気分を荒げたままトンボ返りしてしまった ある意味伝説のステージだった その次のライブでは反省したのかまずまずの演奏を聴かせてくれていたが平日の対バンライブに友人は愛知から駆けつけることができなかった というか 前回のヒドさが薄らトラウマになっていて ライブに行くことが空しく思えてきたと落ち込んでいて とてもライブがどうこうという状況ではなかったらしい(苦笑)
そんなドラマを踏まえた上で臨んだ今回のライブは 友人にとって“今年最後の鈴木祐樹ライブ”でもあった ライブ自体は12月にスー氏プレゼンツのイベントライブがあるのだが 告知が遅めだったことと 日程が年末の忙しい時期のド平日(木曜)だったこと それからぶっちゃけ経済的に無理!との理由から 既に不参加を決めていて 今日は自分の誕生日も近いことだし 最後の期待を振り絞って聴きに行くぞ!という 前向きなのか捨て鉢なのか判断しかねる意気込みで乗り込んで来ているのだった
「良・悪・良・悪」が交互に繰り返される彼のステージの様子からすると 今回は「悪」が回ってくる順番なのだが ここはひとつ彼女のためにも「良」に符号を変換してもらいたい
友人の2006年は あんたの肩にかかっていると言っても過言ではないのだ!(いや 少し言い過ぎかな・・・)
本日のセットリスト ───────────── 1)風に聴け 2)スパイからの手紙 3)アゲイン 4)明るい歌 5)おしゃれ 6)家族 7)灰みたいな花 ───────────── …こ これは
やればできるんじゃん!この女泣かせ!! (女泣かせは余計ダロ)
いや 久々に良かった!前回(FAB)より断然良かった! 前々回(宇田川カフェ)とは比べもんにならん素晴らしさ! 同じ人のステージとは到底思えん
今日はラルクのライブを優先させた友人と 年末を控えて財布の紐をくくり始めた友人の 常連2人が不参加だったので ちょっと惜しい気分になった 今日のスー氏は大々的に世に知らしめたいデキの良さだった たとえ歌詞が一部あやしかったとしても そんなものを吹き飛ばすだけの魅力が満載だった 声は出てたしギターも丁寧に頑張っていたし 本人も手応え感じて嬉しそうにしていたのが何よりも気持ち良かった
ここぞというギリギリのラインで どんでん返せる彼に心の底から敬意を表したい よくぞ“今日”をシメてくれた! ありがとうスーさん!!
本日使用のギターは黒いフェイスが印象的なアコースティックギター 一見すると春山さんのギター?かと思わせるデザインだったが 見れば見るほどに「新品」なので どうやらおニューのようだ シャラン…と乾いた音が私好みで更に機嫌が浮上する
MCも珍しいことに正しく面白く 特に『おしゃれ』を歌う前のMCは小咄のようなオチがついていた 彼のオリジナルならば なかなかセンスが良い(笑)
何やらイイコトづくしで素敵な夜だなぁ〜…(* ̄∀ ̄*)
終演後 褒めまくりのアンケートを書いて出そうとしたら 物販にスー氏本人が座ったので「おや」と思う 普段だったら「販売に勤しみなさい!」と帰ってくるところだが 今日はホラ 我々的にはちょっと特別な日だったからさ
次のアーティストが演奏の最中だったので 書き上げたアンケートの裏面に分かりやすくメッセージを書いて物販に座る彼にその面を見せて渡すと すぐに目を通した彼は私の頼みを承諾してくれたらしく「OK〜」とジェスチャーを返してくれた
よし!
前回の上京のときに「ツーショット写真が撮りたいんだ〜」と言っていたにも関わらず ステージがあまりに不調だったためすっかりテンションを落としてしまった友人は その日スー氏本人に声をかけることなく疾風の如しと帰途についた よって かねてからの目論見である「ツーショット」が実行されていないわけだ
今日はライブも良かったし スー氏の機嫌も友人のテンションも充分に高まっているハズだから 交渉するなら今しかない!と私は思った 友人は今日が今年最後のライブ参戦であるし 2日後には誕生日を迎える身なのである
そんな特別感を孕ませながらも 物販を空けさせては悪いと思ったのか 両手にたくさんの差し入れを持って来ているにも関わらず 渡すだけ渡して去ろうとした友人の後ろに スー氏を連れてつづく私 それでも物販に一人なのは私も気になっていたので 近くにマネージャーのカリーさんがいないか しばらく探してみたものの見つからず やむなく「少しだけ!」拝んで席を立たせたのだった 速やかに席に返してあげなくては 売れるかもしれないCDが売れなくなってしまう(汗) 内心急いているのはご承知いただきたい
店の外で少し話をして(目一杯褒めちぎる)写真を撮って 皆笑顔のうちに解散となった 駅までの道すがら 帰りの新幹線までに少し余裕があった友人が軽くお茶して行こうと提案してきたので 商店街の途中のミスドでドーナツをつまみながらお茶を1杯 セール期間でドーナツが値引きされていたのにつられて2品とか買って食べてるし… ポン・デ〜 シリーズのモチモチ感が好きなんだ!(言い訳か)
昼からコマコマ動いていた割に スー氏の出番がトップだったのでいつもより帰りが早いし ライブは良かったし 自分で買った手土産ながら美味そ気なパンがあるし 充実の半日に大満足の夜だった
『たまには幸せのメロディー』スプリングベル/鈴木ユウキ
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