カタルシス
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2006年09月24日(日)  魔界からの招待状 

新橋演舞場にて『魔界転生』観劇

もう何だか観劇1回12,000円が当たり前のようになってきて不穏な空気です 高いっての演舞場!!

ちょっと興味あったのと G2のネットリザーブでチケットが確保できてしまったのとで 無理して観るほどのものじゃなかったハズの魔界転生を何故か押さえてしまった自分
いや観たかったには観たかったんですけれども 実際1万2千円出してまで観たかったのかと自問すると微妙な気分になるというのが正直なところ
面子は確かに豪華だからこの値段設定も仕方ないなと思っていましたが 実際観てみたらちょっと期待はずれだったというか〜…

え?こんなもの?

とか感じてしまった自分がおりました
期待し過ぎていたのかも知れませんが ぶっちゃけ

もの足りぬ!!

うおー!自分のスケジュールミスだったとはいえ 洋画オンリーのイベントを諦めてまで観るほどのもんじゃなかった気がすんぞ 何か悔しいぞッ

【あらすじ】
キリシタンの反逆者・森宗意軒が編み出した秘術「魔界転生」。この世に悔いを残している者が、いまわの際に仕掛けを施した女体と交わることで力漲る肉体に転生を果たす術。
この転生の術に心惹かれ、宗意軒の家来となり、次々と転生を果たしてゆく名だたるかつての剣豪達。
田宮坊太郎、宝蔵院胤舜、天草四郎、柳生如雲斎、柳生宗矩、荒木又右衛門、宮本武蔵の7人の魔界衆が誕生する。
宗意軒はこの剣豪達を武器に幕府への復讐を企むのだが、ひとり、なんとしても仲間に引き入れたい剣豪がいた…。

その男、柳生十兵衛三厳は柳生の里で異変を感じ取る。名君として知られる紀州藩主・徳川頼宣の突然の乱行、そしてその背後でうごめく魔界衆の存在。国の危機と悟った十兵衛は魔界衆と戦う道を選ぶが、事が事だけに表立って動くことが出来ない。そこで弟子の柳生衆を同行させ、巡礼の一行を装い紀州領地内を移動することを思いつく。

しかし、一方、この奇策は魔界衆にとっても好都合であった。十兵衛を仲間に引き入れんと巡礼の行く先々で待ち受ける魔界衆。転生を果たし魔界の力を手に入れた剣豪達は想像を絶する剣技を以て十兵衛一行に襲いかかるのであった……。
(G2プロデュースHPより)


題材はお馴染み山田風太郎原作の『魔界転生』シリーズです
2度の映画化を経て舞台初演出だったそうです
ジュリーとソニーの映画は何度か見たことある 窪塚くんの映画と原作の小説は未見です 相変わらず本を読まない人間

「前衛的な演出なので部分的に解りづらい」というような前情報を得ていたので イヤホンガイドなんてものを借りて臨みました 歌舞伎でも文楽でもガイドなんて借りないのに なんで現代劇でそんなもんに頼らねばならんのか(苦笑)とにかく片耳にイヤホン装着で若干トホホな気分です

確かに見ていて「そりゃ解説がなきゃわかんねーな」と思うところも時々ありましたが 全体的な感想を言ってしまえば ガイドうるせぇ・・・ 欲しい説明はして欲しいけど いらん説明まですな!舞台を見てりゃ解ることは言わんでいい いや むしろ言・う・な・ッ
歌舞伎や文楽のときもそうですが「耳に障るガイド」はガイドしてるナビゲ−ターの腕が良くないんです 上手な案内人というのは 耳に障らず知りたい疑問を解決してくれるさり気ない語りを聞かせてくれるもんです 今回の人は耳障りでした
開演前や休憩時間の間 出演者からの注意事項や インタビューの様子などが流れていたことが せめてもの慰めでしたわ(苦笑)

役者別には
橋之助⇒ 頑張ってるのは解りました
成宮くん⇒ 声枯れてた 喋りがカマっぽ過ぎて逆に色気を感じなかった 普通に喋ってて良かったのに
西岡徳馬⇒ 思いの外良かった みくびってましたゴメンナサイ
遠藤久美子⇒ 最後の見せ場に来るまで目立たなかった… 下手じゃないのにキャラが不安定で勿体なかった
六平直政⇒ さすがだったけど出番がなぁ…
馬渕英俚可⇒ 前に見たときとは別人のようでした(驚)
藤谷美紀⇒ 陰薄ッ…
坂田聡⇒ 加賀ちゃん?!良かった!キミ超良かった!!

全体的に8人衆が頑張ってました 由井正雪や荒木又右衛門も雰囲気良かったんですが どうにも出番がもの足りないよ・。勿体ねー勿体ねー
一番心配してなかった成宮くんの天草四郎が思いの外イメージハズしてて残念でした 彼の元々の物腰でゆったり喋ればそれだけで充分“妖艶”さは出せたと思うんだけどなぁ〜〜〜〜 あんなワザとらしいカマ喋りされるとキモい 四郎が喋る度にオゾッとしちゃったヨ 後半の壊れだす感じは上手でしたが あの途中で言葉が男っぽくなる演出がされてて それが結構イメージ良かったので あの雰囲気のままの「おっとり喋り」が四郎デフォルトの希望でした 惜しい!

ええーっと お話自体はかなり荒削りな展開です 時間足りないのは端から解っていたことでしたが 駆け足感が否めませんでした これは映画や舞台じゃなくて 10回連続とかのドラマで見せた方が良い作品だと思います 4時間取ってもまとまってないよ ましてや2時間の映画なんてきっともっと慌ただしいに違いない…

とか文句言うんだったらば 山風の原作を読んどけよ!って話なんだわな(苦笑)

⇒●舞台『魔界転生』関連記事


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観劇後 食事どころかお茶すらもせず 一路蒲田を目指します
イベントには間に合わないけれど その後のオフ会には紛れ込もうという姑息な戦法に出ました だってだって 沖縄から北海道までファンが集まるんですもの! 行かなきゃ絶対後悔するもの!

という訳で本当に実行

イベント不参加だったのに何事もなかったかのように同席 皆さんお優しいので特にツッコミも受けず(放置という意見も・・・ゴホリ)夜遅くまでお仲間に加えていただきました えへー超出遅れだったけど行って良かった〜♪

秋田から参戦の大好きな姉さんや 昨夜から色々お世話になりっぱなしの同世代ママの友 久々に会えた若者たち(自分どんだけオバさんやねん) 不思議ちゃん入ってるけどホンワカ癒し系キャラっ子さん そして今回初御目もじの大物 北海道から来てらした某さんと半ば無理やりでしたがお近づきになれたので 自分的にはかなりホクホクしました〜 キャッキャv

3年前?初めてオフ会に単身乗り込んだときには 友達なんて当分できねぃだろうなぁ・・・と明け方の空(しかも雨模様)を見上げたものでしたが 亀の歩みでようやくここまでやって来ました 社交性がなくても良い人と知り合えればお友達になれるもんなんだね

新規友はもうなるたけ増やさない方向で生活していますが 人との縁は無碍にできない性質なので 今後とも仲良くやっていけたらイイナと思うのでした

そのためには適度な距離ときちんとした礼儀が大事だよね うん
肝に銘じて帰ります 銘じます

『魔界からの招待状』1972年/イギリス

 


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