カタルシス
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2005年12月23日(金)  小さな歴史の詩 

お昼に待ち合わせて渋谷は青山方面へ
本日は青山劇場にて『エビ大王』の千秋楽観劇でございます

筧利夫主演の舞台ですが 脇を固める面々に新感線メンバーがチラホラしていたので 筧氏とセットで見られるならお得かな〜と思いダメ元で手配してみたら楽日が取れてしまったというめっけもんチケットの公演でした チケット取れてから相方を探そうと思って2枚確保していたら こっちから言い出す前に「エビ大王ってのが気になるんだけどチケット取るの難しそうだなぁ もし取れたらこれちゃん行かない?」と声かけてきた友人がおりまして すかさず「楽日だけだけど取れてるよ!」と逆ナンパした次第 そんなわけで無事道連れを確保!!

劇場に近いイタリアンでパスタランチをして 時間に合わせて移動 私は夜から新横浜でライブだから終演後はゆっくりできないことを事前に伝えてありました 渋谷から電車に乗ってしまえば30分で着くみたいなので ちょっと無理してダブルスケジュールを組みましたが 新横って本当足便が悪くてイライラするよね! オマケに舞台は千秋楽なので後延びしないかハラハラです

ともあれまずは『エビ大王』

舞台は韓国・某王朝時代 エビ大王の“エビ”は“海老”ではなくて“覇者”とか“支配者”とか統治するTOPにいる人のことを差すようでした
話自体は何というか あまり気持ちの良いものではなくて どことなくギリシャ神話の理不尽さと似通ったものを感じました

まずアレね 基本的には儒教思想の国の話なので 徹底的に男尊女卑 それから運命に翻弄されて苦労しずっぱりの健気で気の毒な女の子がいて 権力と妄想にとり憑かれた大王が自分の望みを成就させるため 周囲のありとあらゆるものをことごとく犠牲にしていく暴君ぶりを発揮する
登場する女性は多かれ少なかれ虐げられたり 女というだけで無碍に扱われ 逆に男性は器の大小があるにはあるけど基本的に暴君 惚れた女よりも自分の力や権力が大事

正直 女性視点で見るには 胸くそ悪い話だったんですけれども 脚色がだいぶ頑張っていたようで コミカルな味付けをたくさんしてエンターテインメント性を持たせてくれていました いや本当そうでなければ見ていられなかったと思ワレ…

大雑把にあらすじ記しておくとですね

とある大きな国の王“エビ”様はそろそろお年をめして引退の頃合い おまけに最近では死神のお迎えまでやってきて追い払うのに必死な毎日 にも関わらず子供は女ばかりで世継ぎがおらず どうしても男の子が欲しいエビは死神たちに「世継ぎが生まれるまで」と命の猶予を願い出る 死神たちは承諾するが引き替えに エビが1日生きながらえるためには国の民が何百人と身代わりに死なねばならず それは日が経つ毎に倍々の人数に膨れ上がるという条件を出す 正しい国父であればそのような条件をのむべきではないのに あくまでも直系の世継ぎにこだわるエビはアッサリとその条件を飲んでしまう そして何故世継ぎに恵まれないのかと悩んでいると 気の良い死神たちが「運命帳」を開き 正妻との間に授かった最後の子を またしても女児だったかと腹を立て怒りにまかせて捨ててしまったことが “世継ぎなし”の呪の根源だと教えてくれる エビは慌てて16年前捨て子にした末娘を探し始めた
手がかりは幼子の身につけさせていた絹製の産着のみ
国事を放棄された国は日に日に疲弊し 疫病や災害に見舞われ毎日大勢の民が命を落とす日々がつづいていた それは エビが生きながらえるための代価として死神が所望した“命”であり 自然に起きた悲劇とは言い難い 民は飢え人心は憂き 乱世が始まる…

16年前 高級な産着に身を包み川に流されてきた赤子がいた 貧しい夫婦に拾われて器量の良しの娘に育ってきたが 10人の息子を持つ豪農の後添いにと求められ 育ての親の赤貧を救おうと渋々輿入れを決意する
その婚儀の日 新妻と末息子の姿がないことに気づき家捜しの豪農一家の元へ ままならぬ末娘探しにイラ立ったエビ大王が 一夜の宿を借りに訪れるのだが 10人もの男児をもうけた上 今宵更に年若い後妻を娶ったと自慢げに話す豪農が気に障ったエビは 理不尽な理由をつけて彼の息子たちを次々に殺してしまう 父の新妻である義母を見初めた上 強引にさらって逃亡した末の息子だけが偶然にも生き延び 帰るあてがなくなったことを知るとそのまま野盗に身を落とし義母は自分の妻にした やがて二人の間には男の子が生まれる

末娘の捜索を家来に任せ 自身は次なる子宝を掴もうと 年老いた正妻をよそに国中から若く美しい娘をかき集め三千美女の後宮を立ち上げるエビ 長女の夫と次女の夫に国土を半分ずつ預けて国事を任せきりにし いそいそと後宮通いに時を費やすようになるのだが やはり一向に男児には恵まれない 再び死神たちに運命を問うたところ エビの息子を産めるのは“父に捨てられ夫に捨てられ子にも捨てられた女”とだけ返され 子づくりは暗礁に乗り上げる
それが誰なのか死神たちには解っているが 直接教えるわけにはいかない そもそもエビの寿命を引き延ばしてやっていること自体が地獄の掟に従う彼らにとっては充分過ぎる越権行為であり 長引けば長引くほど閻魔様に見つかることが心配 だからこそ要所要所でヒントを与えてやっているのに エビときたらてんで解決に辿り着かない 2人の死神もいよいよ切羽詰まってくる

さて エビと 少女と 死神たちの 行く末は?

エビ最低でしょ! 全部お前が悪いんやん!! 少女の人生もサイテーだよ 不幸つづきでおぞましい目にも遭わされて 身も心もボロボロ それでも最終的には良い人と一緒になれて少しだけ救いでしたが(>_<)・。
「独裁はイカン」て教訓なんだったらもっと別の描写でも良かったろうによぅ原作者 これ 死神コンビがあんじょうコミカルに演じてくれてたから沈み過ぎることなく見られましたけれども 本当はこんなじゃないんでしょ? もっと救いようがなく“不幸”なんでしょ?? ズドーンと重いんでしょ?! 絶 対 読 み た く な い ぞ 原 作 本 !(泣)

ダメもう韓国… ドラマも受け付けなかったけど しがらみ・イジメ・不幸背負い系は勘弁してください orz(すっかり苦手意識を植エ込マレ)お料理は美味しいのにネ・。


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渋谷の駅で友人と別れて単身新横浜へ
東急東横線で菊名まで行って横浜線に乗り換えるんだけどもさ この乗り換えが全然ダイヤリンクとかしてなくて! 毎回毎回イライラさせられるわけですよ だってここから新横って1駅で電車に乗っちゃえば2分なんですよ 2分!! もうさ 同じ横浜だったら「関内」「横浜」「みなとみらい」とかの方が 全然行きやすいっての なんで新幹線止まるクセにこんなに足便悪いんでしょ もう何年もそう思い続けてますお!キィッ!

す〜〜 は〜〜…(深呼吸) 平常心 平常心

新横浜着 北口改札で別の友人と合流し次第 ライブハウス『BELLS』へ向かいました 時間結構ギリギリだったので急ぎ足です このタイミングだと多分 中に入るのがやっとで彼らの姿は見えないだろうなーという予想はついてました つか どのみち開場に間に合わなきゃ後方鑑賞は決定だしね 最近の彼らはBELLSに隙間をつくりません

本日夜のイベントは N.U.のイブイブワンマンライブです 2001年の12月から通っているので今年で5回目を数えます 1人ででも来てます 我ながら地道につづけてるよなー…
彼らのライブに一番出入りしていたのは2002〜3年の2年間でしょうか SBを筆頭にBAMBIもいたしVESSEによく足を運んでいたのも この頃でしたな 自分的に一番フットワーク軽い時期だったんでしょうねぇ だって平日に『Club24』とか『7th Floor』とか行ってましたから(どっちも関内) まぁ その頃から『BELLS』だけは休日のみ参戦でしたけども…(←新横 SBですら行かなかった)
そんな因縁の新横浜BELLSへ久々に足を踏み入れました えっとPOWDERがときどき来てたみたいですが 平日にここまでは来ません 時間的に大丈夫でもフケます

だから私にとってこのハコは 未だにN.U.のハコ

去年辺りからもう このイブイブワンマンの入りは飽和状態になっているので そろそろハコのサイズ変えたら?と 思わないでもないですが おそらく彼らもこのハコをホームだと思ってやっているイベントでしょうし 場所を変えたら意味がなくなるくらいのこと思っていそうなので 今年はメール予約じゃなくローチケの一般発売日にサッサとロッピーの前に立ちました 通い詰めていた頃からFCには入っていないし しばらく何もしていなかったからメール予約が今でもできるか分からなかったし 中にさえ入れれば充分なので チケットさっさと確保してた方が今年は安全だろうなと 思ってのことでした
まぁメール予約ならキャンセルしても自分の懐が痛まないという利点がありますが でもそれは 先方に失礼な行為と思っているのでやりたくないし だったらロッピーで買っても同じことじゃん? みたいな あとはロッピー買いなら身元が直でバレないなーと(苦笑)

週一恒例だった伊勢崎モール内での路上をやめて全国行脚を始めたN.U.さん
何年も前から深夜TV『ストリート・ファイター』の常連で知名度を着実に得てきたN.U.さん
二人とも大阪出身なのに横浜を「地元」と呼ぶN.U.さん
けれども大阪仕込みのベシャリが売りの一つなN.U.さん
メロディとっつきやすい ハーモニー綺麗 でも歌詞がときどきベタつくN.U.さん
いつ来てもこのワンマンで新曲を3・4曲は披露するN.U.さん

最近ご無沙汰で年1ペースになっている所為か 若干走馬燈起こします 年齢近いんで余計に思うのかも知れないナ N.U.は学年で1つ先輩 ちなみにコブクロは1つ後輩 間に挟まれた自分は今 何してんだろうね まったく-з

終演後 毎回恒例にしているアンケートに 以前はダメ出しばっか書いていたのに 今回は他人事のように褒めてばっかりのことを書いてきちゃった これって何だか距離を感じる だって普段の彼らが分かってないってことだもの 今日はあそこが不調だったね とか もう気づけない自分がチョイト淋しい気になりましたが 私が言わなくてもこれだけの人数が集まっているんだから 誰かしらツッコミ体質の人はいるでしょう

初めて彼らに送ったメールのことを チラリ思い出しました データがすっ飛んで 今じゃもう手元に残っていないけど 今にして思えばかなり痛いトコ突きまくったメールだったと思うんだよな(苦笑) あれによく返信なんかしてくれたもんだよ庭瀬くん しかも その後すぐくらいのタイミングで別バンドのライブに来てるのを見かけて声かけたら メールのこと覚えてて死ぬほど驚いたし インディーズの距離ってヤツにまだ慣れてませんでしたものでね ははは

ステージで歌っていた時は頭のてっぺんくらいしか見えなかった2人でしたが Wアンコールのとき客席後方の物販脇に突如現れ 台に乗って歌ってくれたので そのすぐ横でアンケートをかいている最中だった私は 障害物なしで彼らの勇姿を拝むことができました
久々に見た2人は 相変わらずの細身なのに異常なくらい元気そうで 歌っていることが楽しくてしょうがないって表情してて テンションはどこまでも高く


ちょっとだけ 年をとっていました


時間は確実に流れているんだってことを そんなところで実感しちゃってもね(苦笑)
⇒●N.U.
 

『小さな歴史の詩』angela

 


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