カタルシス
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2005年12月10日(土) |
何者にもなれなかった日は |
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10時前には起き出し まだ寝ている友人にメモを残して地元のauショップまで 今日発売の新機種のモデルを店頭で確認してから機種交換を依頼すると 実にスムーズに手配をしてもらえたのでホッと胸をなでおろす 開店直後くらいに入ったので他に客もおらず並ばないでコトが運べたのは "三文の得"ってヤツ
最後の最後で「データの移し替えに2〜3時間ほどかかります その間こちらの携帯は両方お預かりすることになりますがお時間大丈夫でしょうか?」
え 両方ともは困るな・・・
「・・・すみません これから出かけなきゃならないんで データ移し替え明日にしてもらってもいいですか?明日なら1日空いてますんで」 「結構ですよ では新機種の方だけお預かりしておきますね」 「宜しくお願いしますー」
という訳で新携帯は明日までおあずけとなるが 今日の外出が終わるまでは新携帯に替えない方がむしろ得策だったろう 慣れない機種ではメールに難儀しそうだ
昼前には自宅に戻れたので帰りがけに買ってきた牛乳やハムを朝食?というか朝昼兼の食事の足しにする 友人はまだ布団の中にいたが目は覚ましていたらしくすぐに起きて来た TVを見ながらのんびりゴハン
外出までの間 友人に『ミトン』を見てもらう 10分程度のパペットアニメーションなので有無をも言わさず強制(苦笑)仲間がいないんでちょっと誰かをハメてやりたい願望が強し
今日は友人のリクエストで 夏に見つけた眼鏡屋に案内することになっていた その後彼女を見送ったら自分はグルタミン豪さんのアコソロライブに向かう予定 昨日のライブが何となく不完全燃焼だったので アコソロとはいえ豪さんに会えるのは正直嬉しい 下がったテンションが上げられればいいなー なんて
渋谷へ向かい徒歩にて眼鏡屋まで 渋谷と代官山の中間くらいの場所にあるので駅から歩くとちょっと距離があるが 天気が悪いわけでもなかったので テクテク散歩気分で店を訪ねた 連れて行った友人はいたく気に入ってくれた様子で 眼鏡を1本ご購入 ありものの眼鏡のレンズを元に注文したので検眼しない分時間短縮ができ 1時間ほどでお持ち帰りが可能になった 昨日のヘコみが少しでも戻ってくれたみたいで良かった
お互い頃合の時間になってきたので元来たのとは少し違う道を通って駅まで引き返し 友人は新幹線に乗るため品川へ 私はライブのある高円寺を目指すので この場にて解散
高円寺着18:30 初めての場所だったので友人2人と早めの待ち合わせにし 3人揃ってから移動開始 ちなみに3人とも昨夜の忘年会参加者だが 夕も更けたこの時間ともなれば 皆元気なもの
駅から直線コースを延々と進み続け20分ほどのところに店を発見 一本裏向こうの道にある入口を確認してから表通りに戻り 豪さんの出番時刻になるまで1階のカフェにてティータイム 小洒落た可愛らしい店で店員さんの対応が良く メニューも手づくり風で温かみを感じるコンセプトが すっかり気に入りいい気分 客商売はこうでなきゃイカン ねぇ誰かさん
そろそろ時間だとカフェを出て 上3階にあるライブスペースへ 入場の際ドリンクを注文するのだが ソフトドリンクの中にあったジンジャエールが「甘口」と「辛口」の2種から選べるようになっていたので興味を引く 受付のお兄さんに「甘口と辛口ってどんな感じ?」と尋ねると 「辛口は甘味控え目で生姜っぽさが出てる感じで 甘口は普通のジンジャエールです」と愛嬌顔で説明してくれた 私は普通に甘口を 友人はそれぞれ辛口とハイネケン みんな瓶で渡された
建物自体も不思議な造りだったが 中の空間もやっぱり不思議で 間取りが思いきり歪んだ多角形(笑) 道路側に大きな窓… というよりはガラス製の壁になっていて その手前に低めの台を敷きステージにしてある 客の座る椅子もデザインがマチマチで 一番目に付いたのは「風呂場イス」だった 風呂場で使うような形のイスを何個も適当に重ねて好みの高さにして座るようで 人が増えてくるとそのイスを分け合ったりする 完全にバラして座れば相当数の席ができるだろう 何だか小さな芝居小屋の雰囲気があった
場内に踏み入れた途端ソッコーで春山さんを発見 昨日はしっかり髪をセットしていたのに 今日はボサけた頭をいつもの白いハンチングで押さえ込んでいる感じだ でもそれはそれでキューティーなのでよし(お前結局何でもイイんだろ?) あとは夢立さん・minaちゃん・かしゃいんさん・石井さん・和泉さん・ナオさん あたりが昨日もいた面子かな? サンダーがいなかったのは明日安ちゃんと松村さんのサポートに入る前日リハだったためらしい あとから来るって言ってたらしいけど そう聞いた時点で豪さんの演奏は始まってしまっていた
アコースティックギターで弾き語りな豪さんは 前回のグル主催イベント以来 今日のは前回にも増して渋いというか ブルージーな演奏だった カバー曲とか知らない曲だったし 持ち歌も聴いたことがあるのはグルで演ったことのある1曲だけだったような… 気がした(苦笑) 聴いてるのに解らないだけって可能性もあるが 解らないくらい雰囲気が違ったということで(^^;)ゞ
終演後 夢立さんらは早々に出て行ってしまったので その場に残った自分たちだけでしばらく話し込んでいたら 豪さんが出てきて相手をしてくれた 他の面々は先に打ち上げの店を探しに行ってしまったらしい 我々は立場的に微妙なのでどう動いたらいいのかちょっと困ってしまう 土曜日だから夜明かしでもなんでもつき合える体勢ではあるものの 果たしてそこまでお邪魔してもいいものなのか… あくまでも一オーディエンスでしかないので 不躾に距離を縮めるのは本能的に憚られた
私も友人たちも 今までそういった距離感覚でやってきた人間なのだ
演奏会場を出た階段に腰掛けた豪さんが 階下に突っ立っている我々と話をつづける中 彼の携帯が鳴り「おう夢!」の第一声で 夢立さんからの連絡だとわかった さて 自分たちはこの後どう動くべきなんだろう?
「駅前の○○に入ったって」豪さんは教えてくれたけど 結局合流するのかしないのか決めかねたまま 取り敢えずこの場からは退散することにした 豪さんに挨拶とお礼をして 階段を降りる
友人と3人駅に向かって歩きながら 手頃な店があったらゴハン食べて帰ろう と言っていたのだが そう思うとなかなか良い店が見つからず 結局駅まで着いてしまい 夢立さんたちのいる店の前 「…とりあえず 行ってみる?」 メルアドしか知らないので一応夢立さんに「駅前まで来たんですがお邪魔してもいいですか?」とお伺いメールをしてみたが返信が来ず それでも「予告」はしたということで 強行参戦を試みることにした 場の雰囲気を見てヤバそうだったら早々に退散しよう… のような密約を交わす我々
店に入って客間を見渡すと すぐ目に入った白いセーター姿 の 春山さん(またそれか) だって目立つんだもん… 目が止まるんだもん・。orz コソコソと近寄って「こんばんは〜…」と顔を出すと 思いの外温かく迎えられてしまい 帰りの道々悶々と迷っていたのがバカらしくもあり 場違いには違いない自分らを快く迎えてくれる皆さんが心底有り難くもあり ホロリ感涙・。 おかげで居辛いこともなく仲間に紛れさせてもらえたのだった
向かいに 石井さん・春山さん・夢立さんと並び 角を折れてminaちゃん・かおるさん・かしゃいんさん・ナオさん そして角折れた辺に我々 後から遅れてサンダーが我々と春山さんたちの間の辺に加わって 最後に真打ち豪さんが滑り込んできた 最終面子が揃うまで夢立さんの喋りに聞き入り漬け 面白いのでこのままずっと喋りつづけていて欲しいと思う すごいよ ネタの宝庫 そして個人的にはその彼の話に反応して笑ったりしかめたり 無意識に百面相を披露していた春山さんが大ツボだった 夢立さんの話を聞きながらも 目で追っているのは春山さん 一挙手一投足(足は見えないけど)に いちいち胸キュン ヤベェ! 私がヤベェ!! この席位置はかなり危険ダ!!! ハァハァ…(動悸)
そんな一人冷や汗をかく中で 注文した飲み物や料理がなかなか運ばれて来ず 何度かスタッフを呼び止めて頼んでいたのに 一向に改善されない 少々皆がイラ立ってきた頃 出入り口近くにいた私の何度目かの呼びかけに捕まったスタッフが「申し訳ありません今すぐに〜」とお決まりの文句を言って去ろうとしたその時
「あのさ」 と私の向かいにいた石井さんの声
基本的に穏やかで物静かな人なのだが 大柄で恰幅がいいので笑っていないと迫力のある人でもある その彼が落ちついた声のまま
「さっきから注文してるし何度も催促してるんだけどちっとも運ばれてこないんだよね 飲み物すら来ないんだけど もう一回ちゃんと確認してきてもらえる?」
決して怒鳴ったり怖い顔をして見せたわけではなく 至って静かに丁寧に 物腰柔らかく語っていたハズなのだが その直後から
どんどん料理が運ばれてくるわくるわ(笑)
その後の注文も今までのトロさ加減がウソのように チャカチャカ運ばれてくるようになり 一同大笑いの結果だった
「石井くん“その筋の人”だと思われたんじゃないのー?」と言われて本人苦笑していたが 変に声を荒げたりしなかった分 迫力が増していたのかも知れない 私はスタッフのすぐ横にいたので彼がビビる様子を間近に感じてしまったから 余計に可笑しかったし そんなにチャキチャキ動けるなら最初から動けよ!とツッコミたくもなった まま 石井さんの厚みある一言が その後の注文をスムーズにしてくれたのは確かなので その場の全員で感謝感謝
その石井さん お住まいが大船方面と遠くであらせられるので いち早く離脱 つづいて私と友人一人の終電が近づいて来たので お先に退散して来た あのまま夜明かしの面々もいただろうが そこまで居座るほど盛り上がっていたわけでもないし 半端者的にはここらが潮時だろうという判断だった 今までご一緒できたのだけでも充分御の字というもの
友人と2人上り電車で帰還 その道すがら 遅れて受信されたメールに夢立さんの名前が出たので「おや?」と思い開いてみると 店に入る前に送ったメールの直後に送信された返信だった
「もちろん!春もいるよ〜」
ほんの一言だが ちょっと感動というか 夢立さんの気遣いに嬉しくなるメールだった
しかも“春もいるよ〜”って(笑) 大概バレバレですやんアタシ!
『センチメンタル』グルタミン
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