カタルシス
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2005年11月06日(日)  ティル・ザ・クラウズ・ロール・バイ 

朝帰って来て いつものTVを見てから一眠り 今日は端から何も用事を入れておかなかったので 昨日遊びまわった分の充電デーとして 自宅にひきこもってました ほぼネット ジャンキー☆ジャンキー☆

夜は本家へゴハンを食べに
明朝から母がイタリア旅行に出発なので 夜余裕があるときはこっちへ来て父の話し相手にでもなってあげようと思います

しかしイタリアかー すげいな母


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『セックス調査団』鑑賞

ドイツ人俳優ティル・シュワイガーが出ているので 公開時から気にはしていたんですが 何せタイトルがタイトルなもんで微妙に… いや 正直かなりヒいていまして 何となく内容読めたしさ(苦笑) ミニシアター上映だったにしてはレンタル解禁後ズラっと棚に並んでいたりするので 何やら注目作品だったのかも知れませんが やっぱりタイトルに抵抗を感じざるを得ず

だってカードの履歴に残るわけじゃん「セックス調査団」って 誰が見るってデータでもないんだろうけど TSUTAYAで働いてた知人が「他言は禁止だから誰にも喋れないけど他人のレンタル履歴を見るのは楽しい」と言っていたのを聞いているので カウンターのスタッフに内心でほくそ笑まれるのが嫌だったのです

そんな経緯により レンタルするのを躊躇っていたところ ノーマンやティル氏が好きで共通しているお知り合いの方が『セックス調査団』お持ちでらっしゃると 私がノーマン作品をお貸しした際「良かったらティルの作品お貸ししますよ」と言ってくださったのですよ!
うわー!願ってもないチャンス! 今を逃したらきっと私はこの映画を見ないで済ますに違いない!
と思ったので そのオイシイお申し出にソッコーで飛びついたのありました

そして結果

案の定〜というか 予想通り〜というか 微妙な映画だったなぁ〜と(^^;)私の中では『ボディ・ショット』に近い

内容を大ざっぱに説明するなら 他人様のセックス観を延々と聞かされる話です しかもあまりノーマルな方向ではなくて 物理的にも精神的にもややマニアックな意見が大半です
いかにも哲学っぽく議論している風情なんですが 崇高な意識を持って話しているのは主人公だけだし その主人公も禁欲的な雰囲気を漂わせている割りには 行動がエロおやじだし 劇中で執り行われている議論会も この映画自体も 一体何がしたかったのか訳解らん

ティル氏はクールを気取った作家?モンティ役 高圧的な態度で女性を口説く様子に自信家なんだと思ったら いざって場面で案外カワイらしくなってしまったりして つかみ所がううーん?て感じ 嫌いじゃないけど好きにもならんな
もしろティルよりアラン・カミングが演じた風変わりな英国人画家セヴィの方が 愛嬌と哀愁の両方を漂わせた人間味溢れる魅力的なキャラクターに見えました まぁ 実際に知り合いだったら対応に困るかも知れないけど(苦笑)

『スクリーム』シリーズのネーヴ・キャンベルが議論会紅二点の片方を担っていたんですが レトロな服装にセミロングのブルネット&眼鏡という組み合わせが 俗っぽくならず清楚で聡明そうな女性に仕上がっていました スクリームと同じ子だとは思えなかった もっとも ティーン作品に出るしては地味な貌してるとも思ってたけどね

あからさまにセクシ〜な役所だと思っていたロビン・タニー演じるゾエ 意外に純な女性でちょっと驚き 開けっぴろげなだけで軽薄なわけじゃないんだね 彼女の恋愛観も哲学漂ってたと思った

最終的なまとめは何かなんだかチンプンカンプンでしたが オーガズムは精神的にも肉体的にも人それぞれで その辺がうまいこと合致しない相手とはいくら頑張っても満足いく関係にはなれないんだな って方向の話だったような気がしないでもない かなり無理矢理な解釈だけれども…

ここでallcinema ONLINEでの解説をご紹介
シュルレアリスムの中心的存在だった詩人アンドレ・ブルトンが残した討議録『性に関する探究』を基に、「モダーンズ」のアラン・ルドルフ監督が映画化した異色のセックス・コメディ。インテリ男性たちが性について真面目に語り合おうとすればするほど、事態が思わぬ方向へと展開していくさまをユーモラスかつ軽妙に綴る。
 未だ好況に沸く1929年のアメリカ。大学を辞め、パトロンである富豪ファルドの屋敷で性に関する研究を続ける学者エドガー。研究に没頭する余り、恋人のクロエにも愛想を尽かされてしまっていた。そんな彼が、性に関する新たな実験を計画する。それは、何人かの男性を集め、セックスについてオープンに討議させ、それを2人の若い女性に書き取らせるというもの。さっそく、アリスとゾエが速記係として雇われ、作家のモンティや英国人画家セヴィらが参加する中、討論が始められた。真剣かつ客観的に、というルールの下、実験は順調に進むかに思われたが…。


セックス・コメディ?? それどんなジャンルですか?
確かに後半滑稽でしたけど あまり気持ちのいい「笑い」じゃなかったスよ? シニカルな笑いという点では確かに「笑い」がなくもなかったですが なんかこの解説から受ける印象とだいぶ違う見方しちゃったんですけどアタシ・・・

と 半端に語ってみましたが やっぱりどうにもおすすめは致しません 好きな役者さんが出ているとかでなければ見終わったあと「…はぁ?」って気分しか残らないと思います

一緒に見ていた妹曰く 「お金払って借りたんでなくて良かったね」 だって(おい!)

いやはや お貸しくださった知人には大感謝なのであります!!

『ティル・ザ・クラウズ・ロール・バイ(雲流るるはてに)(雲晴れるまで)』1946年/アメリカ

 


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