カタルシス
DiaryINDEX|past|will
昼頃着の銀座シネスイッチにて『ライフ・イズ・ミラクル』を鑑賞
他の映画を観に行ったときに何度かCFを見て ずっと気になっていたのを唐突に「よし!行こう!」という勢いだけで映画館に行ったので 到着が開演間際になってしまい 平日の昼間だし大丈夫じゃね?と軽い気持ちで入場したら 既に連席は最前列しか空いていない状態でした
あわわわ 超混んでんじゃん(汗)
最前列の席に一旦は座ってみたものの 見上げる画面の切なさに考えを改め 見回した中で目に入った最端の席2つ 残念なことに1列空けた前後だったので完全に一人ずつになってしまいますが 最前のど真ん中よりは見やすいと思ってそっちに別れて座ることにしました
時間にして2時間半 通常の上映時間を考えでば話の長い作品でしたが 全然飽きることなく最後まで面白く見られました 紛争下のボスニアが舞台の物語なんですが 暗くはありません でも悲惨な事件が起きたり戦争が起こす悲しい出来事はしっかり描かれていて それでも殺伐とした気分になるのではなく何故かほのぼのと見られてしまう そんな不思議な映画でした
あらすじはこんな ****** 1992年、セルビアとの国境にほど近いボスニアの片田舎。セルビア人のルカはこの村に鉄道を敷くためやって来た技師。家族や仲間たちとともにのんびりした日々を送っていた。ところが、サッカー選手を目指していた息子ミロシュは突然軍に招集され、おまけに妻まで別の男と駆け落ちしてしまう。一人きりとなってしまったルカ。それからすぐに内戦が勃発、やがてミロシュが捕虜になったとの報せが届く。数日後、ムスリム人の看護師サバーハが村人によって捕まり、ミロシュとの交換要員としてルカが身柄を預かることに。こうして奇妙な共同生活が始まると、いつしか2人は互いに好意を抱き始めるのだったが…。 ******
村全体にただようのどかな空気がとてもイイ感じです 人々も動物も善人ばかりの集団に 忍び寄る悪徳な影 それが悪意の商売人であったりボスニア紛争だったりするわけなんですが 元来おおらかに生まれ育った人たちの強さというのは素晴らしいもので 皆逞しいんだ 健気で純で大真面目 それが皮肉と滑稽を運んでくる セルビア=モンテネグロとフランスの共同製作ですが仏映画とは違った感じです 村の人々の交流や家族の絆 人間愛も男女の愛も色んな要素がおもちゃ箱のように詰め込まれているのに 散乱した印象はありませんでした
人って 何の共通項も見いだせないものが好きだったり 他人には理解されないものに夢中になれたりするじゃない 思うに人間は誰もが本質的に「おもちゃ箱」なんではないかと だからこの映画の展開の仕方がすんなり受け入れられたんではないかと思ったのでした
面白いと思うかは個人差あるかも知れませんが この映画を見て不愉快になる人はいないと思うんだな 気になる方はぜひお試しあれ
--------------------------
先日 母にさんざん尻を煽られて 期限ギリギリでやっとこ教習所を卒業した弟が 免許交付のための筆記試験を受けに府中の試験場まで行っていたのですが 車で送って結果が出るまで近辺で待っていたという父から
「試験落ちました」
とのメールが届きました …え!落ちたの?!筆記なんてちょっと予習しとけば余裕じゃないか(汗) 即時に母のことを思って冷や汗が出ましたが 昨日から実家に行っていたことを思いだし「おかんが戻るまでに取らなきゃダメだよ!明日また行かせよう明日!!」と父をけしかけておきました
夜 妹と本家へごはんをつくりに行ったときにも 明日も休みの父と私は「受かったらお祝いしてやっから!」とほんのりプレッシャーをかけ 弟を励ますのでした
妹は明日からお仕事です 私は明日までお休みです
あああ 短い夏が終わろうとしてゐる…(でも残暑がつづく/嫌)
『国境のバラード』1988年/オーストラリア
DiaryINDEX|past|will
|