カタルシス
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正午待ち合わせで池袋ランチの予定でしたが 自宅で身支度最中に落ち合う3人の友人の1人から「ゴメンかなり遅れそう」というメールが来たので 即行で全員にCCメールを送りました ちなみに昨日遅刻宣言して来た人とは別の人です つまり4人中2人が遅刻決定 残る1人も割と微妙な人なので(スマヌ/苦笑) ヘタしたら自分一人20分30分も待ちぼうけの可能性がなきにしもあらず
全力で回避しようとして何が悪い
そんな訳で集合自体を30分繰り下げることに全員の承諾が得られました まさに出んとしていたタイミングだったのでギリギリセーフです(苦笑)
12:30 変更後の時間にはすんなり3人が集まりました 「かなり遅れそう」の1人は状況が見えなかったので とりあえず3人で先にお昼してることにしました そんな訳で池袋東武メトロポリタンのレストラン街へGO
4月の花見の時 唐突に「京劇観に行きたいね」と提案が出て その場にいた数人が気乗りを見せたので 代表して私が日程や空席状況やらを言い出しっぺの友人に報告しつづけた結果 最終的には4人がチケット手配時の人数となり今日に至りました まだ来ていない子には事前にチケットを渡してあったので 最悪本人が自力で現地まで来ればいいかなと 大人だし(笑)
どうやらその人は今日 お着物で参戦らしく 昨晩遅刻宣言をしてきた友人は彼女の着物仲間でもあるので「きっとその所為で遅れてるんだよ」と言っています 本人は洋服を着て来ていたので 率直に抱いた疑問を口にしてみました
「キミは着物で来なくて良かったの?約束してたんじゃないんかい?」 「うん? まぁ怒られるだろうけどね」
おいおい(苦笑) エエんかいそんなんで
とりあえずそこは2人の事情なので それ以上突っ込むことはやめておきました
土休の昼時ときたらメトロポリタンは家族連れで大混雑です リーズナブルな店が多い7階はどこも列ができていたので ちょっと大人向け?の8階へ 新オープンの自然食バイキングと『香港蒸篭』は混んでいるようでしたが 他は割合すんなり入れそうな客具合だったので 無難にイタリアンの店に入りました ランチのコースが2000円内で食べられて まぁまぁリーズナボー
芸術劇場にて14時開演の演目なので 店にいられるのは15分前までがリミットだなぁと思っていたら13:30に最後の一人が合流 言われていたようにお着物で登場です 着物も本人も綺麗です 可愛いです 時間かけてきた甲斐はあったと思います
しかし彼女に残された時間は15分 ランチはもう無理と諦めて ドリンク頼んでお終いでした それでも開演ギリギリになってしまって 席に着く前に照明が落とされてしまいました 慌てて中に入ろうとしたら係りの人に「真っ暗なんで!ご案内いたしますから!」としきりに言われ そんな大げさだなぁ…と思ってましたが
本当に真っ暗でした
わおー!こりゃスゲェ! 足元全く見えません
大人しく案内に従ったさ… だって急勾配な2階席だったからヘタしたら1階まで転げ落ちそうだったんだもん つか あびねぇよこの会場(遅れる方が悪い)
真っ暗闇の中何とか席に着いた4人 舞台は物語の冒頭を口述で説明している最中で 北京語のナレーションに電光掲示の字幕がついて流れました 演目が『水滸伝』だったので 軽〜く梁山泊の説明をしていた模様です そんなこんなだったので 話されている内容はろくすぽ聞いておりませんでした(ダメじゃん!)
京劇観るの初めてだったんですが 形式ばった殺陣とルールに基づく派手なメイクは日本の歌舞伎を彷彿とさせ 突然歌うたったり踊ったりする部分にはブロードウェイのミュージカルを連想しました 強引な展開に存外殺伐とした物語が乗っかる辺りにはギリシャ神話なんかに通じるものがある
京 劇 奥 深 し !
アクロバティックな殺陣が面白かったです!これも歌舞伎の業物に近いけど 飛ぶわ跳ねるわ小銅鑼の音に合わせて派手派で強いことこの上なく 絢爛豪華な衣装にも心トキメキました〜
あの長〜い筒袖がたまらん!
両手をゆっさゆっささせて袖を捲くってく仕草が優美でうっとりでした!きゃあきゃあv
『水滸伝』を全部やっている時間はもちろん全然ないので ほんの一部分「野猪林」のエピソードがメインの舞台構成でした あらすじ見るとこんな感じ
********** 主人公は魯智深(ろちしん)と林冲(りんちゅう)という英雄。林冲には張氏という妻がいた。
ある時、張氏に惚れている、悪徳大臣の息子、高世徳(こうせいとく)は、林冲が留守の間に妻に詰め寄る。しかし、侍女の知らせを受けて駆けつけた林冲は高世徳を追い出した。
それでも高世徳はあきらめず、父である大臣に「張氏がほしいから何とかしてほしい」と頼みこむ。そこで、大臣は立場を利用し、林冲に冤罪をなすりつけた上、流罪を命じる。実は流罪とは形だけで、護送する途中で林冲を暗殺するように企んでいた。
林冲は野猪林という場所で、あわや殺されそうになるが、護送の後をつけていた魯智深により救出される。 **********
…ごっつ はしょった説明だなぁ(汗)まぁでも大筋はそんなもんです
林冲は中央で軍の武門師範をしている生真面目な官吏です 悪徳大臣の直属の部下みたいでしたが果たして私の解釈は正しいのかどうか(苦笑) 一方の魯智深は破戒僧です やたらめったら腕っ節の立つ坊さんです 喧嘩には強いけど頭が弱めな感じ?義侠心が強い正直勇猛の漢です 野猪林で追手から逃れたあとは2人揃って梁山泊を目指すわけですわ
なんか小さいところが色々面白かったですよ 畑の番人をしていた魯智深に泥棒が打ちのめされて その泥棒たちが「おみそれしました弟子にしてください!」って申込をして それを受けて そいつらに手ほどきの型披露(武術のね)しているところを たまたま通りかかった林冲が その見事さに感心して声をかけると 魯智深の方は軍を率いる高名な林冲と知って お互い褒め合い 褒め合い 褒め合い… 気付いたらその場で義兄弟の契りを交わすという急展開(笑) おいおいおいおい そんな簡単に兄弟になれる感覚がオバちゃんわかりませんが!
でも中国のお話ってそんなんばっか DA・YO・NE ☆
一応三国志とか好きな人なので その辺の強引さには免疫ありました 大丈夫大丈夫
林冲 魯智深 張氏 高大尉 を演じた4人の役者さんは「国家一級俳優」さんだったらしいです(らしい てアンタ…)いや そんなスゴイ人たちだと知らずに見てました というか そもそも「国家一級俳優」がどのくらいスゴイのかイマイチピンとこないんですが(苦笑) それでも歌ありアクションありで 歴史の長い中国の娯楽の結晶に触れられた気がしました(気だけ)
終演後余韻に浸りつつお茶でも一杯… と思っていたら1人が離脱 え?何なに?と思ったら 昨晩友人宅にお泊りだった人が忘れ物をしたとかで新百合だか多摩センターだかまで取りに行くと言って 疾風の如く去っていかれました
おおお…
ちなみにその方 現在石神井公園在住です そしてここは池袋です(私鉄急行で15分かかるかかからないかの距離)
一体何を忘れたというんだ 謎
取り残された3人で軽くお茶をして 私ともう1人はこの後にも約束があったので1時間くらいで解散になりました 着物の彼女が一番時間勿体無いことになっちゃったかな? なんかゴメンねぇ(苦笑)
池袋から移動して新宿で別の友達と合流 来週にあるコブクロのチケットを渡す約束をしていたのです ダブった分をその子がサバいてくれるというので 番号が悪かった私の2枚を彼女に渡して 彼女からはチケットと1枚分の代金を受け取り カフェでやっぱり1時間くらいくっ喋ってから別れました
夜は本家にゴハンのお誘いを受けていたので即行で帰宅 何やらツメツメの1日でした ふぅ〜(^^;)
『異国の小夜曲(セレナーデ)』佐々木望
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