カタルシス
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2004年09月18日(土) |
シューティング・フィッシュ |
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持ち帰りの仕事と HPの細部更新作業でほぼ一日 夜になって明日返却の映画(またかよ)を2本観る
『レザボア・ドッグス』 グルタミンの豪さんに薦められた1本 言わずと知れたタランティーノ作品です 実は薦められる前から気にはなっていて 何がってスティーヴ・ブシェミがさ 何かカッコ良さ気に写ってるててさ ジャケットに 私の持ってる彼の印象と全然違ってたんで とても興味そそられていたんですよね そこに豪さんの推薦があったもんだから それ見てやれ!みたいな勢いでして
それで見てみたら 普段はピンで仕事をしている裏家業の面々を 裏社会のボスみたいな人がチームにして 大きな仕事にあたらせるって話でした 面々はお互いの素性をバラさぬよう一切の個人情報を漏らさず 仕事中はコードネームで呼び合うように言いつけられます それが Mr.ホワイト Mr.ピンク Mr.オレンジ Mr.ブロンド Mr.ブラウン Mr.ブルー と全部色の名前 ブラックがないのは名前の取り合いになるからだとか ピンクに不満を訴えた相手に「ゲイだからピンクでいいんだ」なんて もっともらしく且つ笑える理屈を言い放つボス(笑)細部に渡ってタランティーノ色 ちなみにピンクがブシェミさん☆
展開は彼お得意の時系列組み替え方式で 時間の流れが多少前後しています それからメインになっている人物それぞれの詳細がクローズアップされていく流れ 詳しいいきさつと共に人物像が描かれていたのは Mr.ホワイト Mr.オレンジ Mr.ブラウンの3人で それぞれに共通しているのは「男の義理人情」といった類いのものでした
『es』や『ノッキン〜』を見て感想をくれた時の豪さんの見方で見ると そんなに特別スゴイと思う作品じゃなかったと思いましたが 『ノッキン〜』の時にチラっと言っていた「作品的にはツメが甘いけどテーマはすごく好き」という言葉を持ってくれば おそらくはこの『レザボア〜』に彼が惹かれている動機は 先述した「男の義理人情」にあるんじゃないかな と思いました
役者的にはオレンジ役のティム・ロスが若いわ可愛いわ!(笑)そしてブシェミさんもめさめさカッチョ良かったです 有り得ない 信じられない ブシェミさんのイメージが180°変わりましたよ私ゃ!(最初に見たのが『ゴーストワールド』だったのがイケなかったのか?!) ヒゲブシェミカッコイー!!! ボスの息子役はクリス・ペン 『キス☆キス☆バン☆バン』で顔を覚えたショーン・ペンの実弟さんです 『キス☆〜』の時とは全然違った役どころで 非常に新鮮でした Mr.ブラウンはタランティーノ本人です 出番は少なかったけど 目立つよねぇ あの顔って…(^^;)
話は解りやすいし 誰かに移入することもできる 楽しい映画だと思います テンポ良く 途中までは謎めいた緊張感もあり 終盤はやるせなさや切なさがツーンと鼻を通り抜け 最後の最後で皮肉の利いた 小気味いいまでの結末が待っています
仁侠好きにはイケるかも知れないですよ☆ (日本通のタランティーノが『仁義なき戦い』をモチーフに作ったとも言われてますし)
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『ゴスフォード・パーク』 こちら英国映画と見せかけて しっかりハリウッド資本 何だか監督さんがこの作品でアカデミー取ってるみたいです
こちらも実は ジャケットを見るたびずっと気にしていた作品です たまたま今回妹が借りてきていて「私も見たかったんだよー!」と喜んだいきさつ付き(付けんでいい!)
英国のとある大富豪の屋敷に招かれた数組の客人と その客人それぞれに付き添って滞在する使用人達 の物語です
屋敷の老主からハンティングの招待を受けて集まった人々が 豪華なハウスパーティを楽しむ様子が前半に描かれていました 前半というか 2/3くらいは英国貴族達のしきたりや習わしが細かく表現されています 物語自体に展開は見られませんが これが結構我々には面白かったです
後の1/3で 唐突に殺人事件が起ります そしてその謎解きが始まるのですが それまでに描かれてきた微妙な人間関係が この事件の伏線になっていると解ってきます 間延びしてるからっておざなりに見ていてはいけません 前半も実は重要です
事件の解決という形で終わらないこの作品 誰もが持つ秘密や裏側の顔などが各々丁寧に描かれていて 初めは人数が多過ぎて混乱をきたしていた登場人物達が 個性を放ってくるようになると 各人が活き活きとしてくるから不思議です
ハリー・ポッターシリーズのマギー・スミス マイケル・ガンボン モーリスのジェームズ・ウィルビー オスカー・ワイルドのスティーヴン・フライ キング・アーサーのクライヴ・オーウェン 海辺の家のクリスティン・スコット・トーマス
等々 挙げた他にも英国を代表する俳優人が 豪華な取りあわせで出演しています 英国映画好きなら反応できる顔がいっぱいですよ!
そして改めてクライヴ・オーウェンは“カッコイイ人”だったんだと認識 この人写真とかじゃピンと来ないんですが 喋って動くと魅力的 雰囲気ハンサムに声ハンサムだと思うデス 『ベント〜』で見てたのに気づかなかったなぁ… もっと見てみようか?彼の出演作
『シューティング・フィッシュ』1997年/イギリス
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