カタルシス
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去年の冬に観た芝居『岡田以蔵』の好演で印象を残した劇団め組という小さな劇団が 今度は『坂本龍馬』を演るというのでチケットを取った。本当は夏の公演『新撰組』も観たかったのだが都合が合わず断念… 池袋の芸術劇場で3日間しか期間がなかったので合わせられなかったのだ。去年や今日は下北沢「劇」小劇場という会場で1週間ほどの期間を設けていたので日程が合わせられたという訳だ。 芸術劇場と下北沢「劇」、キャパの違いもあるだろうが借り賃が大幅に違っていると視た(苦笑)
前回武市を演っていた座長?と思しき役者さんが今回の龍馬役で そりゃあもうハツラツとした豪気でおおらかな龍馬を演じていた。個人的には去年の龍馬の飄々としたとぼけ具合が好きだったが、今回その役者さんは亀山社中の一員としてエゲレス語の練習に励む滑稽な姿を披露してくれている。 この劇団は小さい規模ながら個性派揃いで良い。
時代劇を得意とするだけあって殺陣にもこだわっているようだ。多分ちゃんと習っているんだろうな、という佇まいの人が数人いて 必ず見せ場で盛り上げる。 これは大きな舞台で遠くから見る物じゃないだろう。「劇」小劇場の距離感は彼らにプラスの効果を与えているハズだ。芸術劇場ではまた違う魅せ方をするのかも知れないが、個人的にはこの“距離感”を優先させたいと思った。
今回も満足して帰る。 ちなみに次回は『徳川慶喜』だそうだ(笑)
その足で渋谷へ移動、ハリマオのライブに向かう。 一緒に移動していたOさんがTSUTAYAに寄りたいと言うので、出番時刻にはまだ余裕があったし 一緒に着いていくことにした。各階を周り適当な時間に切り上げて出る。
会場のTAKE OFF 7 に着くと誰もいない。そろそろ時刻だからスタンバっていうのだろうとエレベーターに乗り入口を目指すと、場内から耳慣れた音が…
あら?
時計を確認してみたが言われていた時間にはまだなっていないし… でも今始まったばっかって感じでもないぞ?とにかく慌ててチケットを交換して中に駆け込んだものの
1曲終わるところだった
…今の何曲目だったんだろう(汗) 渡されたフライヤーの中にハリマオのアンケートがあり 見れば今日のセットリストが書かれている。今歌い出した曲が1曲目になっていたので、さっきの曲は数に入っていないらしいことが解ったが、これは一体どういうことだ?
新曲は可愛い感じの曲 と言っていてタイトルがまだ決まっていないようだった。
終 演 後
真っ先にギターの和泉さんに「ごめんね!」と言われた。我々が「?」ととぼけた反応を示すと、 「巻いちゃって予定より大分早く出順になっちゃったんだよ」 そうだったのかー。 「セッティングに時間かけてみたんだけどまだ足りなくて 急遽あたまに1曲付け足ししたんだ」 なるほど!謎が解けた(笑)
今日で今年最後のライブになるので打ち上げは忘年会っぽく、ということで 渋谷駅の方に出て居酒屋に雪崩れ込んだ。席の都合上OさんやRさんYさんとテーブルが別れてしまい 一人で慣れない面子の中に入ってしまったのだが、Nさん(和泉さんの奥さん)やサンダーさん&彼女、Iさん(ハリマオやBAMBI、Bahahaの同級生)が色々話を聞かせてくれたので面白かった。この場にいない春山さんや鈴木さんの学生時代の話が聞けたのは美味しい(笑)
朝までという訳にもいかなかったので終電の時間でお暇することにして席を立った。立ったら丁度グルタミンの豪さんが姿を現した。ハリマオのライブにはいつも来ている豪さんが今日はいないなーと気になっていたので姿を見つけて おや?と思う。 見た感じデキ上がっているご様子で(苦笑)一緒に壮年の男性を連れていた。それを見るナリ突然立ち上がって姿勢を正すハリマオボーカル夢立さん。
「?」
帰りの身支度を整えながらその様子を伺っていると、どうやらその男性は豪さんのお父さんで夢立さんには伯父にあたる人のようだった。時々会話の中で聞いていた「厳しくおっかない叔父さん」ってやつ? お酒が入ってご機嫌な感じだけど、確かに迫力のありそうな人だ…
我々が席を離れ豪さんに「お先に失礼します」と声をかけたら「なんだもう帰るのか!」と絡まれる。お父さんからも「俺達が来たからって逃げるこたぁねーだろう」と首根っこを掴まれた。 なんだ?!このノリ… アワワ
本当に終電の時間がヤバいから、と挨拶をしたら首から離した手で豪勢な握手をしてから解放してくれた。Oさんも続いて腕を振り回される。モタつく我々の横をサンダーさん&彼女がスッと横切ったので チャンスとばかりに後を追う。
「山田てめぇ!メンバーのくせに先に帰るとは何事だー!」 夢立さんの声が頭の上を通り越した(笑)
後から聞いたら豪さんのお父さんて有名な映画監督さんだったらしく、名前を聞いても「?」と首を捻るような私にはあの場で紹介されていても失礼な反応しかできなかっただろうと思い、あの程度の接触で済んで良かったと胸をなで下ろしたのであった…
豪さんの映画好きは父親譲りなのかな。
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