カタルシス
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髪を切りに新しくできた美容院に行った。
どういう訳かこの小さな町に美容院や理髪店が密集している激戦区が存在する。駅を挟んで両側にある商店街「南口商店街」「北口商店街」を合わせると美容院が8軒と理髪店が4軒ある。何だってこんなに密集しているのかは はなはだ謎だが、料金やサービス・営業時間などで競争してくれるのは利用者にしてみたら ありがたい事なので良しとする。 本日の店は開店してから1ヶ月以内だったのでシャンプー&カットで¥2500だった。安ッ。
サッパリしたところでビデオ屋へ。 今回は普通の作品『スペーストラベラーズ』『無問題』の2本を借りた。
『スペトラ』は渡辺謙目当てで借りてきたのだが、結構テンポが良くて「お、いいじゃん♪」と思って観ていたのに、最後の最後がヘッポコだったので 「何だこのツメの甘さは!これだから邦画は!!!(怒)」と無駄な文句を垂れてみた。
『無問題』の方は端から娯楽以外のものを期待していなかったので、余計なことを考えずに楽しめた。敢えて言うならば香港へ単身乗込んでいった主人公の元彼女が 大陸から婚約者を追いかけて密入国してきた女の子と言葉が通じてるのが不思議〜だった。 香港は広東語だろ? 大陸は北京語(もしくは中国共通語)だろ? そんなに語学が堪能なのか元彼女。
あとは意外なちょい役(悪役)の婚約者にン・ジャンユー(呉鎮宇)が出てきてビックリした。知ってる?この人。英名だとフランシス・ンなんだよ、フランシス。 ぷぷぷ、そんな顔じゃねーって(笑) でも演技派実力派で名の知れた俳優さんなんです。 まぁ、サモ・ハン・キンポー(洪金寳)がゲスト出演してるのは有名だったから、何かツテがあるのかも知れないなー。「2」にはユン・ピョウ(元彪)出てんでしょ?最終目的はジャッキーなのかな。
そんな1日を過ごしていた私に妹から電話が入った。 2年間英国留学していた彼女は最後の1ヶ月は各国遊学にあてることにしていて、ドイツやスペインを回りスイスの友人の家に1週間ばかりお世話になった後、ロシアのステイスクールで3週間コースの語学留学を予定していた。今頃は丁度ロシアに移動をしようという時期のはずだが、何の用だろう?
「実はちょっと困ったことになりまして…」 電話口の声に心なしか元気が感じられない。事情を聞けば今まさにロシアへ移動中なのだが、彼女は費用を切り詰めようとしてバスでの陸路を取っていたのだそうだ。飛行機でいくのの半分くらいの料金で済むらしいが、丸々4日かかる長旅だ。母は女の子の一人旅だと心配したそうだが、彼女は決行した訳だ。 ところが、陸路を取るということは 国境を越える訳で。
どうも用意した許可証がどこかの関門で足りなかったらしく、足止めを食っているという。大使館などで発行手続きをしても発行までには1週間ほどかかってしまう。そうなると予定していたステイスクールの期間がズレ込んでしまい、申し込んだ分の料金が無駄になってしまうのだ。 さすがの妹も困って相談してきたと。
「それだったら戻って飛行機使いなよ。スクールのお金が無駄になるし日程狂っちゃうじゃん。飛行機使えばその後の予定はクリアできるでしょ?おかんもダメとは言わないと思うし。ってか、むしろ そうしろって言うんじゃない。」 と出方に迷っている妹に告げた。彼女にしてみたらこれ以上母に借金するのが心苦しくて、時間がかかっても自分で出せる額の移動手段を選んだのに、かえって時間やお金の無駄になってしまったことが気になっているのだろう。その思惑は察するに易いことだが、この際そんなことを気にしていたら 今以上に無駄になるものができてしまう。第一、滞在する予定のないところで1週間も足を止められて いつ何時トラブルに巻き込まれるとも限らないので、とっととその場から離れて欲しかった。怖いじゃん女の子の一人旅なんだからさ!
その後 母に交渉して飛行機での移動に切り替えることになった。妹は来た道を空港まで戻ることになったが、バスのチケットは格安券のため払い戻しがきかないとのことだった。バスの手続きをする際に許可証の記載がなかったことを抗議したらしいが、向こうの人達にしてみたら 陸路を取るんだから国境があって当たり前。といった感覚であるらしい。 国の境に鈍感な島国気質が露骨に裏目に出てしまった訳だ。何にしても自分の注意が足りなかったと随分気にしているようだったので、 「済んだことは仕方ないから次から気をつけなって。くよくよしてっとまた失敗するよ。」と笑っておいた。 責めても仕方ないし、何より誰より本人が一番ヘコんでるんだろうし。な。
妹がシビアな時間を過ごしていた同じ時に のん気な休日を楽しんでいた私としては、応援くらいしなきゃ罰が当たりそうじゃん。
無事に戻って来たら笑い話になるんだから。 頑張れよ〜ってね。
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