カタルシス
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2002年03月12日(火)  時代劇☆カタリ〜ナ 

毎週火曜にやっていた『御家人斬九郎』が終了してしまったので、
楽しみにしていたドラマがなくなった。
今日は珍しくドラマの時間帯に自宅にいたので何の気なしにTVをつけてみたら、
斬九郎の後番組がスタートの回だった。『盤嶽の一生』
チャンネルを変えたら役所広司が浪人の風体で映っていたので
「ああ、火曜日だから時代劇の新番組か〜…」とリモコンから手を放した。
何年か前から火曜の8時は『火曜時代劇』という枠になっていて、その中で
『鬼平〜』だの『旗本退屈男』だのが交互に放映されるようになっている。
『〜斬九郎』もその陣営に名を連ねる作品。

今回の『盤嶽の一生』は本筋は地味な物語のようだ。
剣をとらせれば誰にも負けぬ腕を持つ盤嶽(ばんがく)という男の
真っ正直さと 他の人々の無情さのギャップがテーマ? なのかな?
とにかく、役所+時代劇といったら『三匹が斬る』シリーズの私が見るにはちと物足りなかった。
脚本が甘いよ… 凝った話に出来ないなら『三匹〜』のようにおちゃらけ満載にするか、
『水戸黄門』や『江戸を斬る(遠山の金さん)』くらいベタにしてしまった方が面白い。
初回だった所為か、やたらと豪華な顔ぶれだったのが 余計に中途半端さを際立たせてしまっている気がした。
原作は誰だろう?と気になったのでEDに集中していたのに 原作者の名前が見つけられなかった。
代わりに監督が市川崑だとわかって、ストーリーより見た目重視なのが納得できた。

一般に名の知れた人だけど個人的には微妙なんだな。
大立ち回りの迫力や殺陣の撮り方など、「見せる時代劇」作りは上手だと思うけど… ね。
粗いというか、洗練さは感じないことが多い。
市川&役所有名な作品でいえば 映画『どら平太』があるけれど、
痛快・快活・ダイナミックのイメージが先行する。もちろん悪いことじゃないけれど、
それだけじゃもの足りないと思ってしまう我儘な時代劇ファンがここに一人。

だって、盤嶽の殺陣すごかったんだもん。
斬ってるんだか 殴ってるんだか 解らない刀さばきでさ。
しかも寄り(アップ)ばっかで見辛かったっつーの。もっと引いて撮ってよ(^^;)
役所は『三匹が斬る』の千石が一番好きだな。
『八丁堀捕物帳』も割と好きだった。ああ、懐し…
とはいえ、まだ始まったばかりだから これから良くなるのかも知れないので
何となく気にはしておこうと思う時代劇だ。

…ただ、どうしても気になったのが衣装の黄土色。
役所に暖色は着せるな 似合ってない。(--;)


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