カタルシス
DiaryINDEX|past|will
2002年02月25日(月) |
長ぇ〜… 無理して読むなー(^^;) |
|
Bluem of Youth という人達のFCイベントへ行って来た。 彼らを知っている人がどのくらいこのページを見ているかは怪しいものだが、 もっとも一般的な認識としては『進ぬ!雷派少年』という番組の企画でロシアに拉致された2人組アーティスト。だろう。な。
個人的には納得のいかない代名詞だけれど、あれで人さまの話題に上る時期があったことは確かな訳で、 以降の彼らの活動にとって 計り知れない原動力になったことも否めない事実。 私自身 あの番組をきっかけに知り合った友人には代え難い存在が多く、 全てを否定する気はないけれど、全てを肯定もできない。 メディアという力によって、それまでの彼らが変わったことに感じる違和感と プロの、メジャーの、商売の 現実というものを叩きつけられた衝撃に ただ頭をクラクラさせているしかなかった。 締めくくりの結論としては、あまり気持ちの良い感覚ではない。
ロシアより帰国後、ツアーだ レコ発だ、イベントだ 学祭だ、と 軌道に乗っていたかに見えていた活動も 1年も経つと空回りをし始め、 ファンの立場的にも疑問を抱かざるを得ない様相を呈してきた。 「何でこんななっちゃってんのかな…」と何度思ったことだろう。
ファンだからすぐに見捨てるような真似は出来ないし、したいとも思わなかった。 それまでずっと見てて「やればできる人達」だと思っていたから。 それでも、ダメなものまで良いと思えるほど盲目にもなりきれないのが痛いトコロで。 特に他のアーティストと共演するようなイベント系には弱いんだ。目を覆いたくなるくらいに! ロシア以前はどんなに小さい箱だったとしてもワンマンだったから、そんな弱点を知る由もなく、 毎回まさに手に汗を握る思いでステージを見ていたものだ。 自分らのライブでは結構魅せてくれるのに、何だってこんなに「外」に弱いのか。 帰国の後、鳴かず飛ばずの原因はこの辺にあるんじゃないかと見ている。 ああ、自分で書いてて痛いわ…
そんな憤懣がピークに達していたのが昨年の春頃で、 「この先が見えないなら取れるうちに 取れるだけ取っとけ」みたいな事務所の体勢に いい加減頭にきていた。 ファンをなんだと思ってるんだろう。それ以前に彼らをなんだと思っているんだろう。 始めのうちは憤りでいっぱいだった思いも、 のれんに腕押しを何度も繰り返すうちに それは諦めと失望に色を変えて、 「もう、どうにでもなればいい…」 そんな風に思い始めていた。 それまでの期待や応援が 一気に虚しいものに成り果てて、情けないやら 悲しいやら。 それでも、本人たちが嫌いになった訳ではないから 距離をおくことになっても、見ていてあげよう。 そう決めた頃に、あのイベントがあった。
2001年5月31日 赤坂BLITZで行なわれた ディスクガレージのイベント。 OPアクトにスプリングベルが登場したイベントだ。 ちなみに、この日のアクトは2組あって TOPバッターはブルームの事務所の新人バンド。内容に関しては多く語りますまい… その次がスプリングベルだった訳だが、これがまさに衝撃の出会いだった。 お目当てのアーティストだけを聞くつもりで 他には目もくれない人達がロビーの各地で井戸端を作っている頃、 埋まりきらない会場に 殴り込みをかけてきた… くらいの勢いを感じた。 演奏を聞いて、慌ててフライヤーの束をあさる。 『スプリングベル』聞いたことがない。 よく見ると発売中のCDのレコード会社が『わがままレコード』となっている。 「うわ、インディーズだ…」マキシシングル購入を即決した瞬間だ。 短いながらも、充分に魅力を振りまいて役目を果たした彼らは強烈に印象に残っていた。 内心「“外”に強い人達だなぁ…」と羨ましく思っていたりもして…。
さて。メインとして扱ってもらっていたブルームさんはどうだったかというと、 ビジュアル的にも ステージング的にも かなりイケてなかった(泣) ドラムが新メンバーで息が合っていなかたのか 異様に重たい… 良い・悪いではなく、ブルームには「合っていない」重さ。 途中で肩が凝ってきたくらいだ。 ジャックは外す、マイクはハウる、音は抜ける… 何だ何だ?!今日のスタッフは誰よ?!?! みたいな。 他のアーティストのきちっとした演奏を見た後なだけに、客席で何度も石化しかかった。 あれほど見るのに緊張したライブは最初で最後だったかも知れない。と思うくらい、印象の強い日。 他のアーティストに見られている、他の人のファンにも見られている そう思うと、いたたまれない気分になる。
後で放送された番組を見ていたら、春山さんが客席にいるのを発見。 「ぅげ…(マジかよ〜/泣)」 しばらく皆に「元々はBluem of Youth のファンです」と言えなかったのはこれが原因なのだ(涙)
この日をかわきりに私のBBS人生がスタートする。 ブルームのおかげでスプリングベルに出会えたのだから、あの日の痛いステージも意味を成した。としよう。 それに、今のところ あれより酷いものには出会っていないので、彼らも彼らなりに頑張っているのだろう。 距離をおけば 存外冷静に見られるものだ。
そんなこんながあって、メインをBBSに移したあとも ツアーがあれば行くし、CDが発売されれば買うといった普通のファンを続けている。 腐っても鯛… というか、来月で6年目なんでね。つくづくですわ。 スプリングベルが97年に結成だから、それ以前から向こうのライブ行ってたんだな〜…(BAMBI、Bahahaはあったろうけど) そう考えると長い。 いっちょ前に倦怠期を抜けて落ち着いてきてんのかもね。ははは。
今回のFCイベントは丸2ヶ月振りの生ブルームだったので期待半分不安半分で臨んだのだが、 思いの他デキが良くてホッと胸をなで下ろした。 距離をおいてからこっち、BBSを始め色々とライブを見て回っていたので 目も耳も以前よりは肥えただろう と多少の自負がある。 その状況で聞いても、悪くない演奏をしていたから 結構頑張ったんだろうな。 ピンパパの企画で作った『校歌』も今回初めてメニューに入れられていて、 つい春山さんを思い浮かべてしまった。 メディアって 力が大き過ぎて、したたかになり切れない人にとっては負の要素の方が強いかも知れない。 ハッキリ言ってブルームはその力をものにできなかった 負け組だと思ってる。 バランスを取るのがやっとで 今まで全然前に進んでいなかった気すらする。 でも、今回 前進を感じたんだ。MCは相変わらずへったクソなんだけど、ファンはそれでも許すしね(^^;) アンケートにも「成長を感じた」とかエラそうに書いて来たゼ。 あの調子でちょっとずつでも前に進んで行ってくれるのなら、応援は続けるよ。頑張れ。って思った。
ファンってさー、 アーティストでも役者でもタレントでも何でもいいんだけど、 ファン側から力出してくっついて行くもんじゃなくて、 その人達の魅力が出す 引力に引かれて ついて行くものだと思うのね。 引力のない惑星に衛星はつかないし 回らないってこと。 いつまでも変わらぬ距離でついていられたら良いと思う。 明るく照らされてる昼間は 存在に気づいてもらえなくても 暗い夜には穏やかに照らす明かりになってあげたいじゃん。 昼も夜も本当はずっとそばを回ってる、そんな「月」でいたいんだよね。
DiaryINDEX|past|will
|