峰倉かずや氏がエニクスを卒業したのは有名な話です。
　んで、最遊記が移動した一賽舎も最近全貌が明らかになりつつあります。
　誌名は「月刊コミックＺＥＲＯ−ＳＵＭ」
　編集長の杉野庸介氏はこんな経歴の持ち主さん。『1993年エニックス入社。「南国少年パプワくん」等の編集を担当し、1994年の「Ｇファンタジー」創刊に　携わる。以来、「Ｇファンタジー」編集部に在籍し「超獣伝説ゲシュタルト」「Ｅ’ｓ」等を担当し「最遊記」のＴＶアニメ化も担当。デスク、副編集長を経て1999年より編集長。2001年11月、エニックスを退社。12月、一賽舎設立。35歳。』
　やっぱりとしか言いようがない、エニクス出身者さんでしたね（違っても困りますが）。
　ちなみに予定価格は税込み580円だそうです。半年前ならジョッパチだと驚喜乱舞した値段です。
　キャッチコピーの「最高にアツくてとびっきりリスキー！　新世紀に放つ本格エンターテイメントコミック！！」というのには敢えてつッ込まないでおきましょう。いやもぅ！どこからつッ込んで良いか迷うから！ね？！
　置いといて。
　内容説明。漫画ファンの女の子を中心に、ライト＆ディープの中間層を狙ったファンタジーコミック。女子漫画ファンのカリスマ的存在である峰倉かずや、かつて同じ層に絶大な支持を受けたベテランの高河ゆんらを中心にした正統派なエンターテイメントコミック誌。
　………だそうです。
　先日、峰倉氏はホームページの方で「ボーイズラブ系の雑誌に行くことはまずない」と笑って否定なされてましたが、この分じゃ似たようなモノになりそうだよ！！
　私は構いませんがね？

　このゼロサムの執筆予定陣はこんなカンジらしいです。

峰倉かずや／最遊記
高河ゆん／ＬＯＶＥＬＥＳＳ
結賀さとる／ＨＯＵＮＤＳ
夜麻みゆき／タイトル未定／３ヶ月に1度
上田信船／タイトル未定／２ヶ月に1度
遠藤海成／タイトル未定／オリジナル作品
堤抄子／タイトル未定
大清水さち／タイトル未定／執筆交渉中
沢田翔／タイトル未定／執筆交渉中

　見事に見たことあるひとばっかですね。わぁ、大清水さち来るかもしれないんだぁ。
　ことによると、上記の作家さんたちは「エニクスで仕事はしたけど、エニクス専属ではない」方々だそうです。さて、ここで多分ミナサマ思い出されるのは、エニクス専属だった執筆陣をひっこぬいてったあの雑誌だと思います。そう、株式会社マックガーデン創刊「コミックブレイド」
　もうご存じの方も多いと思います。ご存じない方は、詳しくはホームページの方を見ていただければ解ります。
　ミゴトに執筆陣がエニクス……というかガンガン系列です。何か「セーラームーンにＲがつきました。ドラゴンボールがドラゴンボールＧＴになりました」的な連載ばっかです。
　マックガーデンの方のＨＰに載っている、代表取締役の保坂氏のプロフィールを見ての通り、彼も当たり前ながらエニクス出身者です。
　でも、エニクスとは一切関係ない会社………なはずだったんです。
　というか、だったらしいですよ？蛇足ながら、私は先日まで何かしらのつながりがあると思ってました。だってココまでエニクス色なんですもの。
　何か、執筆陣を大幅にひっこぬいてったマックガーデンを、エニクスが訴えたらしいです。んで、株式の５０％を持っていったそうですよ。
　この辺詳しくはないのですが、　株式５０％と言うと重要決定事項の拒否権を有しちゃったり、ぶっちゃけその会社（この場合マックガーデン）の生殺与奪すら握りかねないイキオイらしいです。アワワ。
　コミックブレイドは、「企画、プロデュース　ＥＮＩＸ」で出るらしいです。
　エニクスの、例えばガンガンＷＩＮＧの作家の切り方とか、それこそＧファンタジーにおける峰倉氏の扱いだとか、そういうのを直接的、間接的にしろ知っている身としては、この結果にやるせないものを感じるのですがどうでしょう。

　峰倉氏は、最遊記の雑誌移動が決まったときにサイトの方でこう言っています。「・・・あ、最近話題に上がってた、「守護●天」とか「ピー●メーカー」とかが連載再開する新雑誌とは全然違う出版社です、あしからず（笑）。」
　今なら、軽く「やー、全然違うとは言い切れんだろー」とつッ込みますが、これを読んだ当初、私は何かこのコメントに批判的な雰囲気を感じ取りました。何ででしょうね？否定的なコトなんて一切書いてないのに。現状の予知だったりと嘯いてみたり。

　しかし、峰倉氏の移動が決まったとき、異動先の雑誌を好き勝手予想したことが懐かしいです。それこそ、ＷＩＮＧＳ・サウスと妥当な線から、斜めいってアフタヌーンとか、挙げ句コロコロコミックまで出ました。ある意味見てみたい。
　結局、結論はＷＪに来たら最強でしたけどね。

　ブレイド、ゼロサムに望むことはただ一つです。
　潰れるな。いいから廃刊にだけはするな。

　参考：同人誌生活文化総合研究所さま。
　こちらの２月２１日の日記と２月２３日の日記より。