斜め読み日記
みなと



 ラーメンで知る親孝行。

仕事帰りに寄り道
東京在住のS水姉さんに頼まれていたので
姉さんの実家に発表会のポスターを届けに行っておりました。
みなとです。


その時
転勤前にお世話になっていた
小さなラーメン屋さんが近くにあることを思い出し
食べて帰ろうとさらに寄り道しました。

おばさんとその息子さん(多分30半ば)の
二人で営んでるのですが

2年近く振りに行った今日は
そのお兄さん一人が
カウンターにいました。


「あー久しぶり。まだ同じ仕事してるの?」と
何とか顔も憶えててもらってまして
「昨日は昼に○○さんが来たよ」と
職場のおじさんの近況とかも教えてくれました。


でも


何かちがう。




少しお店が暗い。



厨房の奥の電気が
まだ入りきってない。
でもそんな見た目だけなんかじゃなくて。



お店に入ってしばらく過ぎましたが


「おばさんは?」


の一言が
どうしても言い出せずにいました。




注文したラーメンも食べ終わり
ぽつぽつと話をしていると
お兄さんがするっと

「かあさん去年おらんなったから」

と口を開きました。


去年の春に店の中で倒れて
そのまま亡くなったそうです。



今いないのは
きっと出前に行ってるからだと
信じようとしてたのに…。


仕事でバイクで走り回る私を
お店に行く度に心配してくれてくれてたおばさん。


元気だったのに
まさか自分が転勤した直後にそんな事になってたとは。
全然知らなかった事が悲しいです。


「やっぱりねぇ
親はいつまでもいるって思ったらダメだね」
とお兄さん。


いる間の親孝行は
ホントに難しいですが
頑張らねばならんですね。


2006年10月02日(月)
初日 最新 目次 MAIL


My追加