えっと、パリの思い出話です。
実は今回、姉の希望でオペラ座でバレエを見てきました。 信じられないかもしれませんが、チケットは6ユーロから80ユーロです。 パリのオペラ座の建物見学は8ユーロです。 しかも、シャガールの天井画には光が当たっていない状態での見学です。 どちらがお得なのか、よくわかると思います。(^0^; 今回は奮発(?)して、20ユーロの席を友人に2週間前に買っておいてもらいました。
演目は【シンデレラ】満員です。 19時30分開演なのに、どういうわけか待たされる・待たされる……。 寒い日で、しかもスカートをはいていったので、辛いです。(;;) なんと9時まで待たされて、さすがの我々もプッツン! 「イタリアではこんなことなかった!」 と、姉は怒るし……。 ちなみに、姉も私もそんなにバレエに詳しいわけではありません。私は完全に付き合いですし、姉もバレエよりもオペラ座の雰囲気を味わいたいわけです。
お客様は、さぞや盛装……と思いきや、そうでもありません。 イタリアではかなり豪華な人もいたそうなので、姉はびっくりしていました。どうやら観光客が多いようです。 中にはバレエをしているような髪形の小さな女の子も親に連れられていて、何だか微笑ましいです。 長らく待たせるということで、係りの人がお客をなんと階段に座らせるという……なんだか日本では考えられない状態に。 はい、いい服をきたおばあさん、おじいさんが、なんと階段にジベタリアンです。 ピカピカ豪華な階段ですが、さすがに私たちにはできませんでした。
席もわかりにくくて3階だというのはわかったのですが、個室の表示がよくわからん。聞きまくって案内してもらってやっとたどり着きました。 なんせ、もう9時だよん。 でも、これは珍しいことだったらしいです。(^−^; 支配人らしき人が舞台挨拶をして、なにやらお詫び。その後、お客様から歓声と拍手の嵐。 何事か? と思ったのですが、私のつたないフランス語の耳ではわかりません。 どうやら何かのサービスがあるらしく、考えられるとしたら、幕間の飲み物くらいしか想像できません。 そして、どうやらその通りでした。 シャンペンがタダで振舞われました。2回目の幕間では、7ユーロの表示がありましたから、おそらく……。 1杯でかなり効きました。寝不足もあったからでしょう。
で、バレエなんですが。 これが、酔いと眠気に一瞬落ちてしまいましたが、非常に素晴らしく、しかも楽しくて、身を乗り出してみてしまいました。 席はとてもいい場所だったのですが、真横だったので身を乗り出さないと舞台半分が見にくかったのです。 初めは高所恐怖で近寄れなかったのですが、最後は姉に 「頭邪魔!」 と怒られる始末。 ついには椅子を降りて地べたに座り、そのまま頭を突き出す格好で見ていました。 個室でよかった。ヘンな格好です。(^−^;
内容はまさに【シンデレラ】なんですけれど、現代に置き換えてあり、コミカルで楽しかったです。 魔法使いは映画監督、シンデレラは映画スターになるのです。 カボチャの馬車ならぬカボチャの車です。映画にはなんとキングコングが現れます。 王子様は硝子の靴をもって、シンデレラを探しに世界中を旅します。 世界各国の女性達が現れて、絢爛豪華でした。
でも、何よりもおかしかったのは、シンデレラの継母と姉たちトリオ。 継母は、なんと男性のダンサー。その三人のコミカルな踊りが楽しかったです。特に青服の姉は、大傑作でした。 カーテンコールの拍手も、もしかしたら主役の二人よりも大きかったかもしれません。
ぐいぐいと引き込まれる楽しいステージで、エンターテーメントととしてもレベルが高かったし、バレエの技術の高さも、素人の私でもため息が出るほどでした。 姉も大感激! 実は、イタリアで見てきたバレエは、ちんぷんかんぷんでつまらなく、寝てしまったそうです。 この舞台を20ユーロで見れて、しかもシャンパンもいただいて、大感動! いい思い出となりました。
帰りはもう12時近かったのですが、地下鉄で帰りました。 パリの地下鉄は12時過ぎまで走っています。さすがに治安のほどは怪しくなりますが、まぁ、極めて悪いわけではありません。 酔っ払いなどは乗っていませんしね。(酔っ払っては乗れないほど危険?)
パリに行く予定の人は、オペラ座(オペラ・ガルニエ)でバレエ観賞などはいかがでしょう? (^−^)桟敷の6ユーロでも充分に楽しめるはずです。それに豪華なオペラ座の隅から隅まで見学できますよ。
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