本日の感想文。

2002年12月03日(火) 地下通路の印象派

わずか30円の差額をケチって、会社帰りは地下鉄駅ひとつ歩いています。
朝は、300円払っても、あと5分寝ていたい人なので、無理です。

最近、大通からバスセンター前駅までの地下通路に、印象派・巨匠の絵が飾られています。(もちろん、本物ではありませんが……)
あまり絵などよくわからないのですが、実は印象派はすきなのです。
特に……というか、おそらくその人が……というべきなのでしょうね。
モネの絵が大好きなのです。

高校の頃、美術の時間などで観賞させられたときは、印象派ははっきり言って、変! と思っていました。
ルノアールは女性の肌が押して見たくなるほど柔らかそうで、嫌いじゃなかったけれど、モネは顔無しおばさんが傘もってなんだい! と、思っていました。

しかし、人間好みって変わるものですね……。

実は、印象派が好きになったのは、原画を見たからです。
パリに旅行して、ルーブル美術館などを回り、
「あ、教科書に載っていた絵! あ、どこかで見たことある絵! あ! モナリザ」
とか、いって喜んでいたのですが、原画をみた感動って、あまり沸かなかったのです。あ、みた……というだけで。
ところが、オルセー美術館にいって、モネの絵を見たとたん、世界が変わってしまいました。
印象派がヘン……と思っていたのは、プリント技術に問題があったのだとわかりました。あの色は、なかなか再現できないでしょう。きっと。

私が見た絵は、ただの藁山の絵だったのですが、光の色とか、空気の色とか、時間が過ぎていく様が見えたような気がして、私はそこでぼけーーーーっと、長い時間立ちつくしてしまいました。
おかげで、ムンクの【叫び】を、たった10秒しか見れませんでした。(^^;
旅行者には時間がないのよーーー(@0@;←自分が【叫び】状態。

数年後、再度パリを訪れた時は、時間をたっぷりとって、オランジェリー美術館にも行きました。
小さな美術館ですが、部屋いっぱいにモネの【水蓮】が描かれていて、じっくり世界に浸ってきました。

近代日本画を見ていて、時々同じ感覚に陥ることがあるのですが、モネの絵って、見ていると本当に不思議な感覚をおぼえます。
他の西洋画が、いかにもリアルにそこにものがあるように見えるとしたら、モネの絵は、いかにも歪んだ不思議空間がそこに浮かびあがってくるような感じなのです。
たった一点から始まって、無限に広がる世界。
それもどこか懐かしい感じの世界で、私はとっても癒されます。(^^)

おかげで、帰りの一駅歩きは楽しいです。
 


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