スカーフを売りたい……。 しかし、スカーフなどめったにしないから、結び方がわからない。 これじゃ、お勧めしようがない……。(^^; で、売場の人たちと、ああでもない、こうでもないと、結んでみた。 最終的に…… 「スカーフ売場の人にご指導願ったら?」 という結果になった。(^^;;
それなのに、売れてしまいました! そのお客様は、スカーフが大好きらしく、 「あ、素敵な色!」 などと、感嘆の声をあげながら、いろいろ鏡の前で結んだりしている。 不思議なことに、その人の手にかかったら、まるで絹が生きているみたいに自己主張をはじめ、今度はこちらがため息をつく番だった。
お客様が帰られたあと、再び同じように、結んでみようとがんばってみたが、私の手では、同じはずなのに生き生きしてこない。 不思議だ。 せめてものなぐさめは、お世辞かもしれないが、ディスプレイのスカーフの結び方を、そのお客様に誉められたことだ。 「ちょっと面白いわね。それも素敵ね!」 「ええ、ネクタイ風に結んでいます」 (^^; というより、かつて紳士服だった私にはそれしかできなかったのだけど……。
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