叔父が亡くなった。 突然だった。
仕事を早退して、通夜。 なんでも心筋梗塞で、夕方従弟が仕事から帰ると、布団の中で冷たくなっていたらしい。 この場合、呼ぶのは救急車ではなく、警察という事で大変だったらしいが、眠るように亡くなったらしく、とても安らかな顔だったとのこと。
叔父は、七年前、やはり心臓の発作で叔母を亡くしている。 家事の途中で倒れていたらしく、やはり突然死だった。 おしどり夫婦で知られる叔父の、憔悴しきったこの時の顔が忘れられなかった。
奇しくもこの日、叔母の月命日。 お坊さんがお経をあげにきたのだが、留守のようで不思議に思ったとのこと。 おそらく、この時間あたりに旅立ったらしい。
60になって仕事も辞め、息子が結婚し、家を建て、すっかり安心したのかな? もしも第二の人生があるならば、やっぱり愛する人と共に過ごそうと思ったのかな? そう思うと、突然の悲しい出来事だけど、叔父さんの満ち足りた旅立ちに思えてきて、かくある夫婦でありたいなどと、勝手に考えてしまった。
|