三崎綾+☆ 綾 姫 ☆の不定期日記

☆ 綾 姫 ☆

逃げない強さ
2005年05月26日(木)
朝、未来が学校の準備をしてる間、私はマシンの前でぼ〜っと座ってた。
7時半頃、電話がなった。こんなに朝早く誰や?!恵里子だった。
「勝君から別れるってメールが来た」
「はい?!」
泣き叫んでて意味不明。
「取りあえず会社行って休み貰っておいで。そんなんじゃ仕事にならん。
未来送ったら、恵里子迎えに行くで会社の近くで待っとり」
恵里子を会社の近くで拾って、パチ彼の店に車を走らせた。
道中話しをした。
「メール1つで逃げる男は最低やし。
おかんの病気がどうとか、家庭環境がどうとか、私がどうとか
そんな事を理由に逃げる奴は最低や。しかもメール1つで別れるなんて卑怯や。
ちゃんと逢って話しするのが筋ってもんやし。
そんな事も出来ない男は所詮その程度の男やって事やし。
今のお前で、出来る男のレベルがそんな程度だったって事や。
そんなん意味無いし、もっと自分を磨いて良い男作れ。」
初めは勝君を追いかけるとか言って泣いてた恵里子やったけど、
「もう良いわ。自分を磨いてもっと良い男作るわ」とさわやかな顔をして言った。


パチ彼の店に着いた恵里子は、髪の毛をばっさりと切って思いっきり髪型を変えた。
パチ彼と普通に笑顔で話ししてた。
その顔を見ながら、もう大丈夫だなぁとほっとした。
そして、私のカットをしているパチ彼に、朝からの事を話しをした。
パチ彼に言われた。
「綾ちゃんも、たまに逃げようとするよな。俺は逃げないのにっ」


私が昔、愛した男は、私が地獄に居た時に出会った。
あんな世界で住む女に手を出したら、自分の命取られても仕方が無い。
そんな事は重々承知の上、彼は私を愛して支えてくれた。命がけで私を救ってくれた。
ねるるだって同じ。ねるると出会った頃、私は最低最悪の状況だった。
ねるるはずっと私の側に居て支えてくれた。仲間もそう。誰1人私から逃げなかった。
ソープのオーナーとして君臨し、肩で風切って歩いてた。
後立てもきっちりあったし恐い者なんか無かった。
そんな場所に居た私を、彼らは必死で救ってくれた。違う「勇気」をくれた。
誰1人逃げなかった。ちゃんと向き合ってくれた。


私の祖父母は私を虐待した。
私の母親は殺したいくらい憎い人。父親は虐待を止める事が出来なかった人。
私自身、あんな過去を持ち今は時限爆弾を抱える日々。
そんな私と10年向き合ってる旦那。
旦那の事も憎い。こんな身体にしてって思う事もある。
けど旦那も私から逃げない。

パチ彼もそう。世間で言われる「不倫」と言う関係かもしれない。
しかも旦那公認で不倫してる私。
肉体関係が無くても、私がパチ彼を好きなんだから不倫と言われても仕方がない。
パチ彼も私から逃げない。
こんな過去を持ってて、家庭があって子供が居て、時限爆弾を抱え生きてる私を、
もう5年も支え続けてくれてる。

私の回りに居る奴らは絶対に私から逃げない。
私には逃げられると言う観念が無い。
だからちゃんと向き合える。信用してる。


恵里子に言った。
「自分の今のレベルで今の男が出来るねん。良い男と出会いたかったら良い女になれ。
私の回り見てみろ。旦那もパチ彼も逃げないでしょう。
パチ彼なんか、日記にバンバン出て来るし、職場まで書いてるけど、
日記に俺が出て来たって別に問題無いしって、なーんも言わないで笑ってるよ。
24歳の彼でもそれだけの器あるねん。もっと器の大きな信用出来る人を探せ」

くだらない男の為に泣いてても時間の無駄。こうやって恵里子は成長して行く。
私や旦那そしてパチ彼に支えられて。。。
恵里子〜良い女になれや。私の側に居られる間にな。


私も逃げない私になろうと改めて思った。
病気からも過去からも。。。そして時限爆弾からも「三崎綾」からも。

パチ彼が居てくれる有り難さを改めて実感した。
やっぱ、私が好きになる男ってみんな根性座ってるわ(笑)
つーか、私はつまらん男を好きにならんしなぁ。旦那は例外(爆)