三崎綾+☆ 綾 姫 ☆の不定期日記

☆ 綾 姫 ☆

読み疲れに注意(笑)
2003年09月18日(木)
昨日は超ハードな日やった♪

朝8時に起床・・・娘を起こす。しかし寝たまま・・・HP更新作業をする。
朝11時・・・無理矢理、娘を起こして病院へ
昨日は娘の主治医の外来日のはずやったんだけど、受付に行くと代診です〜(涙)
代診じゃ〜あかんわっ・・・と言う事で小児病棟へ♪
丁度、婦長が通りかかったので、「先生と話しがしたいんだけど〜」
「呼んでみますので、待合室でお待ち下さい〜」
と言うことで、待合室で10分ほど待つ。
医長先生が来てくれて、娘の相談をする。
「先生〜お忙しいのにすいません。
娘は、個人開業医の耳鼻科に半年に1度、耳掃除に行ってます。
退院直後、耳が痛いと言うので、耳鼻科に連れて行った所、
お母さん、娘ちゃんの扁桃腺を切って上げた方が良いで〜と言われました。
取りあえず、診察と検査を御願いしたいのですが、
今日、よっしー先生の診察だと思って外来に行くと代診だと言われましたし、
病棟に来て、先生を呼んで頂いたのですが、
小児科に行けば良いのでしょうか?耳鼻科に行けば良いのでしょうか?」
「お母さん、紹介状貰った?」
「いいえ、その病院で手術をするつもりが無いので貰ってません。
娘のかかりつけは。この病院だと思ってますし」
「じゃあ、明日の午前中は僕の外来だし、その時に来てくれる?
耳鼻科の先生に、僕がお手紙を書いて上げるから、耳鼻科で診察して貰おう」
(同じ病院の中でも、科が違う所に行く時は、お手紙が必要なんです〜
なんせ巨大病院だもんで)
「解りました。お忙しい所、すいませんでした」


先生にお辞儀して頭を上げると、お友達の美優ちゃんが〜〜
正確に言うと、美優ちゃんママと車椅子に乗った美優ちゃんがお散歩で通りかかった。
美優ちゃんは「筋ジストロフィー」と言う難病だ。
美優ちゃんママは2人子供さんを産んだが、
2人共「筋ジストロフィー」と言う難病で産まれた。
これは確率的に非常に低い確率やそうだ。
美優ちゃんのお姉ちゃんは、阪神大震災で圧死した。
美優ちゃんママは、余命いくばくも無い我が子と懸命に生きて居るのだが、
非常に明るい。
我が子が弱って行く。死んで行く。それなのに何故そこまで明るく出来るの?!
美優ちゃんママから、お姉ちゃんが阪神大震災で圧死した事、
美優ちゃんのお姉ちゃんも筋ジストロフィーだった事など
深夜の喫煙所で聞いた。私は泣いた。何て言葉をかけたら良いんだろう。
世の中、子供を平気で虐待する母親が沢山居るのに、
子供をこんなに愛してる美優ちゃんママに、
どうして難病の子が2人も出来たんだろう。
「ごめんなさい。美優ちゃんママも辛いのにかける言葉がありません」
「良いのよ〜」
美優ちゃんママは、元気でほがらかで冗談を良く言い、
そして、何時も美優ちゃんにキスをする。
他の子供入院患者にも人気者。何時も美優ちゃんママの回りは笑い声が溢れてる。
美優ちゃんはもう首を動かす事も出来ず、指先がわずかに動くだけとなり、
瞬きするのも精一杯なのだ。
そんな状態でも美優ちゃんママは、美優ちゃんが何を言いたいのかすぐに理解し、
「美優〜解ったよ〜」と美優ちゃんのして欲しい事をして上げる。
言葉はすでに無いのに、言葉以上のものがあの親子にはある。
あたしは美優ちゃんママと出会った事で、「生きてるってすごい」って思った。
何度もICUを出たり入ったりしていた美優ちゃんが、
今日、退院を迎えた。
「また何時入院するか解らないからね〜帰れる時には帰りたいしね〜」
きっと今度病院に戻って来る時は・・・
10歳まで生きられないだろうと言われて居た美優ちゃんは、
すでに15歳となっている。
「美優が居てくれるだけで幸せ」だと言う美優ちゃんママ。
「美優が温かいだけで幸せ」だと言う。本当の愛情ってこんなものなんだろうね。

美優ちゃんママを見て居ると、娘の病気でイライラする自分が情けない。
五体不満足で産まれると言われて居た娘は、病弱ではあるが五体満足に産まれた。
熱と喘息に、何時もピリピリして病院と縁は切れないけど、
それでも「居てくれるだけで有り難い」って、美優ちゃんママと話をする度に思う。

そんな美優ちゃんママ家族の本の話が、一冊の本になっている。
私はその本を探して歩いて居るのだが、
近所の大手書店にもネット書店にも無く、絶版扱いになってしまっている。
美優ちゃんと出会えた事は、私のこれからの人生に大きな糧となる。
そして、美優ちゃんママに感謝(*^_^*)
美優ちゃん退院おめでとう〜1日でも1分でも長く生きて!!
温かい美優ちゃんが居てくれるだけで、美優ちゃんママは元気で居られるから。



美優ちゃんママと別れて、みちよちゃんの所に行った。
みちよちゃんのお父さんはICUで3ヶ月生死の境を彷徨って居た。
みちよちゃん、娘のゆうちゃん、おばあちゃんは、
毎日、ICUのソファーの上で寝て居た。何時どうなるのか解らない病状だった。
みちよちゃんは、夜の最後の面会が終わると、自宅に帰ってお風呂に入って、
掃除洗濯を済ませ、深夜病院に戻ってくると言う生活を3ヶ月以上続けて居た。
そのお父さんが、ICUから一般病棟に移動になったと聞いた時には、
急いで病院に走って行った。「みちよちゃん、良かったね〜」
喉は切開して管を入れ、トイレにも行くことが出来なかった。
酸素を吸って、人工透析をして眠ったままだったお父さん。

お父さんの病室に行った。「こんにちわ」「みちよは下に行ったよ」
・・・・・涙が溢れた。お父さんの声を初めて聞いた。
「お父さん、話せるようになったんですね」「うん」
「ごめんなさい、自分の事のように嬉しくて」涙が止まらなかった。
みちよちゃんとも深夜の喫煙所で良く話しをした。
もうあかんと言われたと泣いて居た。
みちよちゃんが献身的に看病しているのをずっと見て居た。
私は自分の親がもしそうなった時に、あれだけの事が出来るだろうか。

みちよちゃんと喫煙所で話した。「もうすぐ退院出来る」と言った。
この間まで生死の境を彷徨って、ICUに数ヶ月居た人に退院の知らせ。
「寝たきりだったり、リハビリが必要だけどね。
今日から歩行器を使って歩く練習するんやで〜
点滴も今日で終わりだって」
みちよちゃんのお父さんに言った。
「何度もあかんって言われてたんですよ。
その度に喫煙所で泣いてましたよ。みちよちゃん。
お父さん、早く元気になって、みちよちゃん孝行して上げて下さいね」

みちよちゃん良かったね〜
お父さんが助かったのは、みちよちゃんの献身的な看病のおかげだよ。
ご苦労様でした。もう少しだね〜頑張ってね(*^_^*)



美優ちゃんママの言葉で一番印象に残って居る言葉
「虐待して殺すなら、美優と身体だけ交換して欲しい」

みちよちゃんの言葉で一番印象に残ってる居る言葉
「今までお父ちゃんにはいっぱいして貰った。今度は私の番だから」



ご飯を食べて帰宅してごそごそと用事を済ませ、
PCの前に座ってメールのお返事などを書いて居た。
掲示板に入って見ると、?????尚子ちゃんがカキコしてる〜〜〜(*^_^*)
尚子ちゃんは、内分泌・糖尿病棟で隣のベットだった。
私は糖尿病でインスリン治療をする為に居たのだが、
尚子ちゃんは、甲状腺の癌と肺にも転移している癌治療のために入院していた。
被爆治療・・・尚子ちゃんがする治療。
暗い地下室で1人っきりで治療をするのだ。
外部との接触は全くなく、昼か夜か解らない生活を4日近くする。
お日様も当たらない真っ暗な地下室で1人っきり。治療も辛い。
それを毎年繰り返して居る。食べる物にも制限がいっぱいある。
もちろん働くことなんか出来ない。
尚子ちゃんママが退院の日に言ってた。
「本当だったら、前回の治療まで持たなかったはずなんよ」

病室は携帯禁止だと言うのに、2人で良くメールして遊んだ(笑)
尚子ちゃんは彼氏とメール。あたしは親友やねるるちゃんとメールしてた。
退院したら必ずHPに来てね〜と言ってたのに、
尚子ちゃんからのカキコもメールも無く、
もしかして尚子ちゃんはお空に行ってしまったの?内心ずっと心配してた。
その尚子ちゃんからのカキコ・・・とっても嬉しかった★



私が入院中、そして娘の入院で付き添ってる時、沢山の生死を見た。
生きる事に精一杯の人、もう駄目だと解ってるのに闘い続けて居る人。
少し生き方を変えるだけで、光が見えるだろうにって思える人。
愛する家族を亡くして、泣き崩れて居る人。
喫煙所で、病院の対応に不満を爆発させながらも、
言いたい事を医者に言う事が出来ず転院して言った人。

私に何が出来る?こんな私に何がしてあげられる?
こうやって書くことで何かが残る?

何時も思う。人間の生死ってそんなに簡単じゃ無いって。
あ〜〜ぁ・・・一気に書いたから、また誤字脱字が心配(笑)