三崎綾+☆ 綾 姫 ☆の不定期日記

☆ 綾 姫 ☆

死期
2003年09月02日(火)
無事に退院して来ました。
が、少々精神的にも肉体的にも疲れていますので、
数日お休みします〜♪

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病院で知り合った人のご主人が亡くなった。血液の癌だった。
初めて奥さんと喫煙所で話した時、「何て綺麗な人だろう」と思った。
私が入院中に知り合った。退院後も病院に行く度に喫煙所で顔を会わせた。
会う度に奥さんはやつれやせ細って行った。
もうご主人の死期が近いんだろうなぁ・・・

娘が寝たので喫煙所に行くと、目を腫らした奥さんが居た。
泣きながら電話をして居た。かける言葉も無かった。
無菌室での付き添い、痛みに苦しむ姿を見続けて居た。
必ずご主人は治ると信じて、眠れない夜を過ごして居た。
「ご苦労様でした」それしかかける言葉が無かった。

この間の私の入院、今回の娘の入院で、
「人の生死」と言うものを考えさせられる出来事が重なった。

生きているから苦しみ悲しみがある。
でも、生きているから苦しみ悲しみがある。
生きていたくても、死んで行かなければならない人が居る。
心いっぱい残して、愛する家族や子供を残して死ななければならない人が居る。
死にたくないと言い残して死ななければならない人が居る。

生きているから苦しみ悲しみがある。
でも、生きているからなのだ。
生きていたくても死ななければならなかった人が居る。
今ある命を大切にして欲しい。何時か必ず光が射すと信じて。


入院中、本の原作になった家族と知り合った。
その本を探して、ネット書店を歩いた。何処に行っても品切れとなって居た。
生きる事がこんなにも辛くて、こんなにも苦しくて・・・
でも、原作となって居る家族はすごく前向きで明るい。
娘さんの死期がすぐ側まで来て居ると言うのに・・・

私は本を読むのは大嫌いだけど、この家族の本を入院中に借りて読んだ。
たった30ページの本だけど、涙が止まらなかった。
必ずこの本を見つけてご紹介したいと思う。