2005年06月10日(金)  映画「夏の突風」

「夏の突風」2004・独(独題「SOMMERSTURM」)
監督・マルコ・クロイツパイントナー
出演・ドイツ語読めない分からない。


必要以上に同性愛賛歌しているので、苦手な方閲覧禁止。

有楽町朝日ホールにて開催中の独映画祭2005に行ってきた。
どうしても見たい作品だったのだ。これが。
先日、バット・エデュケーションを見た際、チラシをもらい、
この作品が気になって気になってしょうがなかった。
以下、パンフレットの説明書きを抜粋させて頂く。

ボート競技のチームメイト、アヒムを愛してしまった少年トビーは、夏の合宿練習中に自らの気持ちを抑えきれなくなる。アヒムのガールフレンドであるザンドラと、トビーに好意を寄せるアンケが同行していることも、彼の混乱に拍車をかける。そこに同性愛者ばかりから構成される男子チームが加割ったことから、少年少女の感情の内に激しい「夏の突風」が吹き荒れる。あまりにも美しい湖畔の風景のなかで揺れ動く心理を巧みに表現し、多くの観客の共感を得たヒット作。

私が引っかからない訳がない。
ポイント「ボート競技」な、ボート。
そして、問題の男子チームな、男子チーム。
貰ってきたチラシのTopもこの映画だったもんで、かなり期待度up。
これは絶対見に行こうと心に決めたのでした。

そんで、上映後、速攻打った感想文。
毎回のことながら、ノートを忘れるので、携帯メモ打ち。

やっぱ、大人絡みより少年愛なのだよ…三次元、許容範囲だ!(喜ぶことではない)あんなに萌え萌えするとは自分でも思うまい。しちまったもんな。変態と自覚を持てた。誇っていいかな?ある意味病気かもしれない。女の子の迫り来る肉体が悪魔の誘惑かと見えた。いらぬ肉のついていない少年の肢体のなめまかしいこと(~∀~)男の子になりたいなあ。あんな素敵な夏を過ごしてみてぇ。…いや、本人たちは大変か…第三者からすれば青春物語だったり、少年愛萌えだったりで、立派な作品ではあるけど。森の中で号泣するトビーを見たら、いたたまれない部分もあるなぁ。
他人事だからこそ、芸術作品として取れるのかもなぁ。



ここまで悶絶できる映画初めて見た。
そして、やっぱり私は腐女子だと痛感した。
なんでこうもホモ萌えするのか分からない。
でも、なんつうか、もう、キターーーーー!!!!と思ったんですよ。

主人公の好きな親友(男の子)には、彼女がいて、嫉妬するわけです。
自分もさも、女がいるんだぞ、と振る舞うわけですが、腹の内は違う。
苦しい演技ですね、ほんと、見てて切なくなりました。
好きだー好きなんだー、と連呼はしないのに、いや、しないから辛い。
最後は、カミングアウトして、ハッピーエンドですが、
そこまでたどり着くまでに思いっきり引き込まれた。
トビーがどんどん可愛そうになっていく。
いちゃつく親友を見る視線が、誠に切ない、いたたまれない。
でも、思いを打ち明けれない。
性別違えど、立派な恋愛映画だった。


一番期待してたシーンは(ホントこう書くと変態以外何者でもないが…)
芸 術 作 品 で す 。

主人公は湖畔で水遊びの途中、アヒムにチューしようとします。
しかし、「お前変だよ!!」と言われ+逃げられます。
「マスかき合った仲じゃないかよ!!」と叫ぶ主人公。
いや、それ、ちょっと違うんじゃ。
そもそも、なんで欧州人は他人の前で秘め事できるの…。
冒頭で、実はやらかしてます。2人同時自慰。
結構普通に作中にも出てくるし(行為の仕草が)
お国柄の違いかなぁ、と思います。
合宿来てからも女の子のアプローチがすごかったりします。
アオカン誘ったりします。きゃぁ、破廉恥!!
あんたら、部活の合宿来ているのではないですか。
まぁ、若い盛りだからしょうがないのかもしれませんね。
あら、脱線。
そんで、落ち込んでいる所に、同性愛チームの一行が到着。
なかなか楽しそうに遊んでいる内に、うとうとと微睡んでしまいます。
気が付くと、周りには一人(名前忘れたよ!)だけ残ってて、
その子と初体験してしまう訳です。

このシーンがすごい。

「乙女の想像そのまんま」って感じです。
私は口ポカ〜〜〜〜ンとなりましたよ。
いや、キレイで、まぁ…。
2人とも絵画に描かれる様な美少年ではないのですが、
なんか、もう、呆気にとられる位、トキメキが止まらなかった。
「あ、いや、見て良いの?いいの?見ちゃって良いの?」
とためらいつつ、目は皿のように。心拍数∞。
ドキドキして、鼻息荒くなったよ。
自分、かなり変態だなぁ、という認識は有りますが、
どうでも良くなりました。羞恥とか吹っ飛んだ、このシーン。
やっぱ、一種の芸術になるんだなぁ、と確信した。
バッド・エデュケーションは、大人の熱い絡みでちょっとグロさもあった。
でも、ひたすらキレイだったんですよ、今回は。
ぐあぁぁぁ。もう、これ見たら、AVきもくて見れない!!
(いや、別にまじまじと見たことは無いですが…)
ただ、主人公は、振られた所を喰われた感がある(苦笑)
しかも、その後もまた身を委ねてしまう当たり、やっぱ色欲ってすごい。
要は、振られて行き当たりバッタリ身を重ねちゃいましたっぽい。
まぁ、相手は主人公に好意を持っていたようなのだが。
なんかよくある話だよな…。


こんな作品を、堂々と公開できるドイツがすごいと思った。
そして、日本ではまだまだできないジャンルだろうな、と思った。

コメディタッチで伏線も張って(いわゆるゲイというタイプの子が、ノンケの子を落とそうとする手法の一手一手に、場内沸き返っていた。また、部活のコーチが他校の女性コーチにアプローチする手法なども可笑しかった)下ネタ系から、ちょっとした小ネタまで、笑えるところもたくさんあった。
しかし、同性愛に対する差別もキチンと描いていた。
辛辣なジョークもあったりした。
ON,OFFがバランスよく表されていたと思う。
ラストはスッキリまとまったし、見ていてサッパリとした映画だった。
その点、バット・エデュケーションは最後までドロドロだったなぁ。
対局ですね。

もう一回、見たいと思った。
DVDは、本国で発売されている…。ドイツ語わからねぇよ…。

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読み直した。
何言いたいのか相変わらず自分でもわからん。
とりあえず、3次元でも萌えれる事に気付いた。
萌えというか、私は、ときめいた。
よって、他の腐女子の皆さんにも体験して頂きたい。
絡みに全集中している感想だが、他の所も見て頂きたい。

余談だが、主人公に思いを寄せる役の子は必要以上に美人かつグラマラスだ。
いわゆる「女性」という感じ。
より一層、同性愛としての絡みが際だった気がする…(また絡みの話だよ)
それを予期してのキャスティングだったのだろうか?
私は見事にその術中にはまってしまったようだ。

最後の一言。
「言い訳を
  言わせてもらうと
    エロじゃないのよ
        芸術なのよ
」(字余り…全然合ってない




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