養護学校の高等部に入るためには、療育手帳を持っていること が必要とされる。 息子は、小学6年の時に発達検査を受け、知的遅れはないと判 定され、療育手帳はもらえなかった。 主治医の勧めで、中学生で再度検査を受けてみることになった。 14歳以上になると、成人用の検査になるとのことで、90分 の検査だった。 終わって保護者にのみ結果を教えてくれるのだが、一言で言う と優秀ですとのこと。 平均よりも高い結果になったのだそうだ。 本人も、前のときより良くわかったかもと言っていた。 そんなわけで、療育手帳はもらえない。 結果、養護学校の高等部には入れないことが確定して、息子は 普通の高校に入らなくてはならないのかと、プレッシャーを感 じたらしかった。
母としては、それよりも、応対してくださった検査の係の方が、 息子のことを穏やかに良い方向に成長されてますねと言ってく れたことの方がうれしく、誇らしげに息子にこう言われたこと を告げた。 成績や、検査結果の優秀さなどどうでもよく、穏やかに育って いると言ってもらえることが純粋にうれしかった。 「外面良すぎだよ」と息子をからかったが、そんな外面さえも 作れるようになったことがうれしい。 ウチではどんなに甘えていようと、外に出た時にちゃんとした 対応ができるようになってくれればいいのである。
息子よ、成長したなあ。
とはいえ、高校入学へのプレッシャーは想像以上らしい。 そんなプレッシャーを感じなくていいんだよと言えるように、 いろんな学校を見学に行っておかねば。
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