鶴は千年、生活下手

2017年12月18日(月) 20年

12日で結婚20周年だった。
せわしないなかで、息子とピザを食べて何となく祝った。
夫は、仕事で帰りが遅いから、朝のうちに「これからもよろしく」
と挨拶をして記念日とした。

そして週末。
夫は土曜日に出勤だった。
その日は息子のグループ療育の日。
いつもは父と子で出かけていくのだが、今回、息子は一人で橋本ま
で行ってきた。
駅に着いて電車に乗ってしまえば、順調に現地まで行けるだろうと
いうことは確信していたので、家を出るまでが勝負だなと思った。
電車の時間から逆算して、お昼ご飯のことから順にメモをしておく
ことにした。
それでも、息子に「いってらっしゃい」くらいはしたいと思って、
いつもより早く病院に行き、息子が出かける前に帰宅できるように
調整した。
息子が家を出る5分以上前に帰宅することができ、息子は安心した
顔をした。
「やっぱりお母さんがいるとこから出かけると思うと安心。」と。

11月に、母と子はスマホを買った。
それは、こういう一人で出かけることに対応するためもあった。
おかげで息子は、駅に着いたことや、電車に乗ったこと、目的地に
着いたことなどを、事細かに報告してくれた。
これも一つの安心。
夫に、電車に乗ったことを連絡すると、「よかったあ」と一言。
夫も家を出るまでの方が心配だったらしい。

結婚して20年の歳月の中で、夫婦の気持ちは特段変わってはいな
いものと思っていて、お互いが大切で必要であることに何も変わり
はない。
かえってその思いは強くなっている。
変わったことと言えば、14年近くを親として互いに協力してきた
ことによる、連帯感の増幅だろうか。
お互いに大切で必要な存在だが、同じくらいに大切な存在があると
いうことだ。
母にとって、息子はこの上なく大事な存在だが、夫もまたなくては
ならない大切な存在なのである。


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市屋千鶴 [MAIL]