今日は短歌会の日。 お題「月」で題詠三首。
月までの道を教える ふるさとへ向かう列車を伝えるように(市屋千鶴)
満月に背中を向けてしゃらしゃらと光る尾花の沢を夢見る (市屋千鶴)
月極の契約をした関係のように医師から資料をもらう(市屋千鶴)
一首目。 月までの距離と、ふるさとまでの距離。 物理的には大違いだが、精神的な距離は同じくらいなのではない だろうか。 月までは行くことは出来ないけれど、どういう手段で行くのかは 知っている。 ふるさとへは何度も帰省して行き方は熟知しているが、いろんな 事情で行くことが出来ない。 行くことが出来ないことだけが、共通点なのである。
二首目。 出身地の山形県尾花沢市を詠んだもの。 生まれた村のほとりには丹生川という川が流れており、その河原 にはすすきがたくさん生えていた。 すすきを見ると、あの川を思い出す。 今は生家も無いあのふるさとを思い出す。 満月は見事だが、満月を見るのではなく、その満月が照らし出す ものを見る。 そのために、あえて満月には背を向けるのだ。
三首目。 「関係」という言葉は不要だという意見をいただいた。 「月極の契約をした関係」という言葉が待合室で浮かんで、もう そこから離れられなくなった。 あとは字数合わせになってしまったのである。 説明的だとは思ったが、「月極の契約をした関係」と「医師と患 者の関係」という全く異なる関係を、自分の中でリンクさせてし まった瞬間の気持ちを反映させたかった。 難しい。
次回は来年の1月。 メリークリスマスよりも先に、良いお年をという挨拶を交わして しまうメンバー達だった。(笑) 次回のお題は「映画」。 こりゃまた、こまった。
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