鶴は千年、生活下手

2004年05月09日(日) ぷらむの日

ぷらむ短歌会、今月のお題は「帽子」。
いろんな帽子が集まっていた。

 ホームにて帽子を振っている人にもう来ないよと言えないでいる
                           (市屋千鶴)
 「畑ではこうかぶるのだ」手ぬぐいと麦わら帽子の強力タッグ
                           (市屋千鶴)
 首を傾げ帽子の縁に手をかけるそんな仕草は端からできぬ(市屋千鶴)

一首目。
たとえば、山形にいる父親。
たとえば、別れなくてはならない恋人。
たとえば、もう会いに行くことができない古い友。
本当に帽子を振って見送る人は、今時いないのかもしれない。
しかし、そういうふうに見送ってくれる人に対して、もう来ない
ことを告げるのは難しい。
もう来たくないことをハッキリ言うのも難しい。
そんな歌。

二首目。
農作業の時には、手ぬぐいと麦わら帽子をセットで使って日よけ
にしたものなのだが、今は女性用にはオシャレなかぶり物が市販
されていて、その姿を見ることはあまりないと思う。
結句の「強力タッグ」には、ずいぶんと迷ったのだが、別の案を
言ってみたら、東先生にそれだと平凡だと言われたので、結果的
に「強力タッグ」はそれで良かったのだろうと思う。
この言葉のおかげで、セットで使うというかぶり方をみなさんに
想像していただけたらしい。

三首目。
なんだか勢いだけで作った歌だったが、わたしの気概が感じられ
るという評をいただいたりした。
「首を傾げ帽子の縁に手をかける」という仕草から、どういうわ
けかニヒルだとかダンディだとかいう、男性のポーズを思い浮か
べた方もいらしたのだが、それはそれでわたしのイメージなのだ
と思ったりして。
でも、そんな仕草はできないと言っているのだから、ダンディな
仕草はできちゃうから違うという発言は、考えものかと。(爆)

勢いだけで作った割に、どれもどこをどう直したらいいとかいう
意見が出なかったのが意外だった。
三首とも、それなりに出来上がっているということか。
それとも、わたしらしさに溢れていて、直しようがないのか。

なにはともあれ、来月のお題は「音」。
帽子よりは作りやすいはず(ほんとか?)だ。


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市屋千鶴 [MAIL]