姉と駅前で待合せし、スーパーで買い物をしてお昼ご飯も買って 帰り、家で食べた。
姉と話した。 子を持つ覚悟について。 わたし達が抱えている病気(多発性のう胞腎)は、女の子にのみ 遺伝するのだが、姪は自分もその病気を持っていることを自分の 母親の病気で知ったのだ。 姪が、子供に遺伝するのなら子供は産まず、だから結婚もしない かもしれないと姉に話したのだと聞いた。 姪は2月に24歳になる。母親が自分を産んだ年齢である。
姉は、それに対してどう答えたのかを話してくれた。 たとえ、姪が結婚して女の子が産まれても、その子の腎臓に障害 が出てくるまではまだ何十年もかかるのである。 そのこともそうだが、そういう遺伝的な病気を持っていなくても、 障害を持って子供が産まれて来る可能性は誰にだってあるのだ。
姉が下の子供を身ごもった時、その直前に流産していたために、 また流産してしまいそうになったので薬を使ったのだそうだ。 その時に、医師に胎児への影響はないのかと訊ねたところ、そう いう薬を使っても流産する子は流産するのだし、薬を使わなくて も障害を持って産まれて来る子がいるのだから、それを受け入れ る覚悟というものが親には必要なのだと言われたそうである。
43歳で妊娠し44歳で出産するわたし。 遺伝的な病気を抱えていて子供が女の子だったら同じ病気を抱え ることになるのだと分かっていても、高齢出産のリスクを抱えて いても、自分の腎臓が悲鳴を上げるかもしれなくても、それでも 子供を産もうとしていることが、姪の心境に変化を与えてくれる ことを願っている。
医学の進歩を甘く見ちゃ行けないよぉ。 それに、宿した子供の生命力も、甘く見てはいけないのである。
それもそうだが、結婚するということと、子供を持つということ が必ずしも等しくはないということだ。 姉は、たとえ二人の子供がいなくても、いい結婚ができていると 思っていると娘に話したのだそうだ。 たしかに、子供を持つことを絶対条件のように考える人もいる。 しかし、結局は子供は巣立って行くものであり、ゆくゆくは夫婦 二人の生活になるのである。 それに、望んでも望んでも、子供ができないケースも有るのだし、 だから、この人とならば、子供がいなくてもずっと二人で暮らし て行くことができると思える人と出会って欲しい。 そして、そう思いあえる人であれば迷わず結婚して欲しいと思う。
姉が義兄に出会って、結婚しようと思ったように。 わたしが夫と出会って、結婚しようと思ったように。
夫婦関係と子供とは、基本的に別の問題なのである。 子供がいれば上手く行ったかもしれないというのは、根本的に夫 婦関係の成り立ちに問題が有るのではないか。 子供は、授かり物なのである。ほとんど運のようなもの。 自分でしっかりと選んだのは、夫婦関係の方なのである。
親として子を持つ覚悟。 夫婦として二人で生きて行く覚悟。 どちらも大切なもの。
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