鶴は千年、生活下手

2002年11月25日(月) レースのカーテン

レースのカーテンって、暗い方から明るい方を見ると透ける。
透けないレースのカーテンもあるんだろうが、うちは透ける。

外から見られたくないから日中はレースのカーテンをする。
それは、うちのアパートが裏から出入りする人が多いから。
駐車スペースが裏側にあるもんだから、車から降りてそのまま
リビングに上がり込む人が多いのだろう。
訪ねてくる人達も、裏から出入りしているらしい。
まあ、うちは車が無いのでもっぱら表から出入りしているが。
今度、別のアパートに住むときは、駐車スペースが表側にある
ところにしたいものだね。
夜、ドアの開け閉めやエンジン音でうるさいって思わなくても
いいように。

まあ、そんなわけで、裏がねぎ畑なのにもかかわらず、人目に
触れる機会がとても多い。
うっかり家の中で変な格好で体操してたりしては恥ずかしいし、
夫とじゃれあったりしていてもいけないのだ。
いや、じゃれあってもいいのだけれどね、カーテンしてれば。
だから、休日の日中はレースのカーテンをしめている。

自分の生き方というか私生活をひた隠しにしている人っている
と思うのだけど、銀行員だった頃のわたしはそうだったかもし
れない。
絶対、社内恋愛はしたくないと思っていた(銀行員苦手なので)
から、わたしの付き合う人は社外の人ばかりだった。
「寄らば切るぞオーラ」を出しながら仕事していたわたしに対
して、恋愛感情を持ってくれそうな人はまずいなかったと思う
のだけど、自分からも個人的な感情は押さえようとしていたの
だと思う。自己防衛本能ということかしら。
感情の起伏も激しかったし、手厳しい自分と甘えたい自分との
バランスを保ちながら、恋愛することは出来なかった。
自分の部屋に会社の人を上げたことも無かった。
たとえ、アパートの前まで送ってもらっていてもだ。
ごく少数の女子社員だけがわたしの特別な私生活を知っていた。
ほんとに、特別な私生活だった・・・・(謎爆)
うん、カーテンで言えば遮光カーテンだったなぁ。

今はそうでもないよ。
自分達の暮らし方がべらぼうに明るいからって外から透けて見
えたとしても、やっぱり人生は明るめでいきたいもんだよね。
こんな人生って、いいでしょって言いたいよね。

 透けそうで透けないレースのカーテンに透けてもいいか人生明るめ
                             (市屋千鶴)


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