懐かしい音

やっぱり、好きなんだと思う。
久しぶりに聴くと、心地良かった。

あんなに、熱くて、あったかくて、繊細で、美しくて、
尖ったり、丸まったり、自在に変化する音を
わたしは他に知らない。

大きな手が奏でるメロディー。

その細い指よりも、細い弦よりも、
わたしの想いと記憶は痩せ細っていった。

これでいいんだ。
わたしが死ぬ瞬間まで、心の奥底に
一筋の細い光として、そのメロディーを閉じ込める。
大切に持ってゆくよ。


わたしは、目の前にある
触れ得る事実を抱き締める。

もう悲しくない、ありがとう。
2009年02月02日(月)

セイカツヒツジュヒン / りぃー

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