ライト・グッドバイ 東直己 早川書房 2005/12/10
ススキノ探偵シリーズ
元刑事の依頼で限りなく黒に近い男の友人になる。女子高校生の失踪。会話のかみあわなさに耐え、生理的嫌悪にも耐え、得たものは?
ハードボイルドのイメージは会話と地の文に寄っている。突き放したような地の文。やせ我慢を隠そうとするヒーロー。情けなさも全て魅力となる。 東のススキノ探偵はハードボイルドと思っていたが今回それがくつがえされた。
ただ一カ所の語尾が、違和感。
人間なら甘えたいときもあるだろうが、作中人物がいきなりキャラを全て落として甘えん坊になったのをつきつけられた気分だ。嘘も最期まで突き通せば関係してるものには真実になるが、かぶった猫をぬぎおとすな。そりゃないだろ そこまでひっぱってきた世界がいきなり地におちた。
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