東京の憂鬱
紫煙を燻らせながら綴る日常、小言、気分な音楽。備忘録的日記。
午前はあっという間に過ぎ、飯を食った後、新横浜へ向かう為、傘を差して東京駅まで歩き、東海道線の伊東行きに乗る。寝過ごして伊東まで行かないようにと念じる。
無事に横浜で目が覚め、急いで降りて横浜線に乗換え、約10分。新横浜へ。ワールドカップの競技場の街だけあって、ブルーの日本代表のシャツを着ているおばさんが多い。アイーダがどこからか聞こえる。
14時からの競技場近くの取引先での商談後、駅前のファーストキッチンでコーヒーを飲みながら、「just do it now」案件をファイロファックスの手帳に書き連ねていく。
横浜線で東神奈川へ。京浜東北線に乗換え東京駅まで座って帰る。トルコ戦が非常に気になるところだ。携帯で話している人の会話を耳をダンボにして聞いたところ、1点負けているらしい。
社に戻って急いでYahoo!ニュースをチェック。その後何度もブラウザの更新ボタンをクリック。この作業を日本中のインターネットが見れる環境にいるサラリーマンがしているのだろうか。書類を作成しながら、暇さえあればshiftを押しながら更新をクリック。
1点先取されたまま、試合終了。同じ作業をしていた人間と目が合うも悲しそうな目つき。自分自身、急に元気が無くなったように感じる。自分としては、日本が負けることによって、この日本中が熱病に浮かされていたような、何をしても大目に見てくれそうな、そんな雰囲気が終わってしまうというのが非常に悲しいとさえ思う。国民が、一つのことに対して、注目し、一喜一憂する。そういった期間が終了してしまう事が、何よりも寂しい。
明日以降の商談のアポ取りの電話をかけて、メールを送り、稟議書を1枚書いて、20時半には退社。
高田馬場の本屋で村上龍の小説を購入し、西武線の各駅停車で帰る。途中寝過ごして小平まで行ってしまい、上りの電車に乗り換えて田無で降り、コンビニで発泡酒と中国緑茶凛とおつまみを買う。朝はムースで固めて立っていた自分の前髪が、昼間の雨で今はしおれたほうれん草のように垂れているのがコンビニの書棚の窓に映る。
家に戻るとどの局もトルコ戦のハイライトを放映中。トルシエの涙声を聞いて思わず目頭が熱くなる。
♪LONG TRAIN RUNNIN' / DOOBIE BROTHERS
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