六本木、アークヒルズの某・カフェの前
渋谷から、バスに乗り、その終点で降り。
日が落ちて、間もなくの、或るカフェに入った。
オフィス街の、このまちは、土曜はすいていて。
注文の、時点では、 テラス席に、居る客は、まだ、ニ・三組。
外に居る、ギャルソンも、 或る客の、わんちゃんに、 にっこりと、近付いて、遊んだりしている。
ビルがある、せいなのか、 秋の、せいなのか――
そんな、テラスにびゅううっと、時に、風が降り。
半そでの、いでたちの、私を縮ませて。
せっかくの、あたたかい、飲み物をも冷ます。
目の前の、広場には、遊ぶ、子供たち。
そしてふと、テーブルの、下へ…目を遣れば。
どの木から、風に乗り、運ばれて来たのか…
色付いた、秋の葉が、このテラスを飾る。
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