先の友則の歌、「は音」の頭韻が美しい
ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花のちるらむ
は、詠まれたその時代、
「ふぃさかたのふぃかりのどけきふぁるのふぃに しづこころなくふぁなのちるらむ」 (『あなたが花になる美しい日本語』 p100 丹生谷真美 p/b主婦と生活社)
のよう、「は音」の部分が「f音」で発音されていたそうです。
桜がはらはらと舞い散るそのさまが、 いっそう柔らかに優しいイメージとなって浮かびます。
上掲の本の筆者、丹生谷先生(とお呼びしたい方)はまた、
「今、活字で書かれたこの歌を目にするだけでも、 心が穏やかになります。 水が低きに流れ、器にかたちを沿わせるように、 素直な自分に帰りつかせてくれる言葉。 「光のどけき春の日」は私にとって美しい日本語の原点です。」
のように仰っておられます。
友則の歌には「萌えのときめき」から入った自分でありますが、 それでも春が近づけば近頃は、 この歌をそっと心で口ずさまずにはいられない、 そんなひそやかな楽しみを自分の生活に 引き寄せられたのは、 これは幸せなことだったなあと思います。 なお、「は音」は「f音」の前には、 「ぱ音」であったともいいます。
ぷじわらのたかみち
のよう?
なんだか頭を撫でてあげたい可愛さでございます。
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