| 2006年01月25日(水) |
かわらけに恋歌 (『芸術新潮』感想) |
今月の「芸術新潮」の特集、「古今和歌集1100年 ひらがなの謎を解く」が、 大変ヒットで萌え沢山。
65ページにも及ぶ特集の、ようやく半分を読んだまでですが、
・内裏を守る左兵衛府の跡地で、 内側に恋歌の書かれた土器が出土したが、 杯の内側に歌を書くことは、 心情を内に秘めていますよ、という意味であったこと
・遣唐使が廃されたから、国風文化が栄えたのではなく。 ひらがなで和歌や和文を記す目処が立ったから、 遣唐使が廃止されたこと
等々。
昔覚えた知識が刷新され、 持っていた言葉の疑問が解消され、 そしてもし自分が京ものの二次創作書きなら、 この特集をもとに色々短編を書いてみたくなるような、 萌えられる小話があちらこちらに散らされておりました。
また、数年来ひっそり萌えている、 古今和歌集の編集委員の二人、 紀貫之といとこの紀友則(「ひさかたの 光のどけき」の人。三十六歌仙。)の、 深夜の編集作業のひとこまも紹介され、 恐れ多くもまたも彼ら二人への熱が燃え上がりました。
(私が彼ら二人にはまったきっかけは、 『絢爛たる暗号―百人一首の謎を解く』と 『『古今和歌集』の謎を解く』の二書でした。
これら二書により、紀貫之が十ほど年上の友則を、 どれほど敬い慕い想いの証を後世に残したのか。
それを知ることになり、遙か昔の教科書上の人物が、 血肉の通う、温かい存在へと変わったのでした。
なお、遙かのコミックスのあれは二巻であったでしょうか。 友則のある美しい歌が、左四分の一スペースの友雅欄に 載っております。 大好きな歌です。ご興味があればちょっとお暇なときに 覗いてみてください。)
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