白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2005年11月25日(金) 秘すれば花と云いますが…

  
金曜日。兄上ツアーに週末お出掛けになる、
素敵な作家さま方にその始まりの夜をご一緒させていただき、
国立能楽堂にて経正兄上にお会いしてきました。


…お能の大成者・世阿弥さんはこう云い残しています。

「秘すれば花」。見る者をとりこにするには、
新鮮であることが大切。

だからネタバレを慎むのが肝要だと…

(……?;)


そういうものではあるようですが、
でもでもでもでもお能って、こんなに素敵なものであったのですね…!
とちょっと叫ばずにはいられない感じです…


何と云うのでしょう、見ている自分と
舞台、シテ(主役)や囃子方との距離がどんどんと縮まっていって。
ついになくなってしまったかと思うほど、
言葉が聞き取れないところも多いのに、
その舞いに謡に呼吸に自分も一体化していって…

強烈なカタルシスの連続にきりもみ状態になり、
気づけば舞台の人々は橋ガカリの向こうに去っておりました…


昔の人々は、このひととき、舞台に神様が降りたように
感じたのではないかと思いました。
 

今回の公演は、「蝋燭の灯りによる」企画公演と
パンフレットにあり、確かに舞台は天井照明をほとんど用いず、
能舞台の周りの白州に蝋燭の灯がゆらゆらと揺れていたのですが。

その、蝋燭がちゃんと前半の新作狂言の「死神」、
後半の「経政 烏手」の内容とリンクしていて、
そしてもともと能楽が野外で楽しまれたその雰囲気を、
場内に居ながら少し彷彿とさせてくれ、
ああ、場外のお能(薪能と云うようですが)も
いつか見てみたいなあと興味深々になりました…


肝心の兄上の舞いの味わいなどは、
自分にはちょっと表現が思いつかなくて、
かえって雰囲気を損ねてお伝えしそうなため(涙)、
教養が驚くばかりに高くていらっしゃる、
素敵なお二方さまの日記などで拝見できるのを、
ひっそり楽しく待っていようと思いますv
  
 
(Hさま、Kさま、幽玄な一夜をご一緒させていただき
ありがとうございました…v
今宵もHさまに頂戴した御室の桜にうっとりしたいと思います。)
 
 
  


 < BACK  INDEX  NEXT >


桂子 [HOMEPAGE]