白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2002年10月03日(木) 『真冬の夜の過ごし方』/回る大輪転機

『真冬の夜の過ごし方』



「友雅さん、予報によると今夜は冷え込むそうですよ。
私は大丈夫ですが……暖房を付けたままで寝ましょうか?」
「いや、君がいいなら私も構わないよ。不経済だしね」
「そうですか?では消しておきますね」



私が暖房を付けないわけ。
それは、寒いと君が無意識のうちに、
私にくっついてくれるから。


あたたかく、幸せな眠りに
つくことができるから。







こんばんは。お元気ですか?桂子です。

まずは、400HITありがとうございます〜!!
毎日、誰かが見てくださっているということの幸せを、
ひたすら噛み締めております。

本当に短いSSしかなくて、
しかも感動とか涙をさそう類のものでもなく、
力不足な内容ではありますが、
日々深化する白虎への愛を、
これからも表してゆきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


本日のお仕事。

立会いのため、印刷工場にお邪魔する。

♪ まわるまわるよ 輪転機はまわる

  昨日別れたゲラたちとも

  生まれ変わって めぐりあうよ ♪

(元歌は名曲「時代」です……すみません……)

あの、ふつうの厚みのある印刷物というのは、
輪転機という大きな印刷機で刷られるのですね。

巨大なトイレットペーパー型のロール紙が、
刷版という筒型のハンコみたいなものに
どんどんどんどん巻き込まれ、
インクを盛られていくわけです。

ちなみにインクは水分を含んでいますので、
刷ったままの状態だとふにゃふにゃで不都合が生じます。

このため、刷られた紙はこれまた巨大なドライヤーで
「ぶおおおおん」と乾かされてゆくのでございます。

乾かされた紙は何重にも折られ、余分な余白を断ち切られ、
そしてようやく刷り本が完成と相成ります。

ここから先は製本所さんの出番となるわけですが、
手塩に掛けた我が子(?)が、
ものすごい速さでどんどん刷られてゆくのを見るのは、
本当に嬉しく感慨深いものがあります。

「これでもうほぼ完成だ!」
という喜びと、
「これでもう、修正はできないぞ…」
という諦め。

そんな、the point of no return に立った
今日のわたくしでございました。


ちなみに。
隣の印刷機では漫画が刷られておりました。
可愛い美少女がにっこりと。
何の漫画だったんだろう……


ではではこのへんで失礼いたします〜。



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