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■ 愛しのヒヨリーナ。
私が小学校3年生の頃
手乗りインコのヒナを飼ってもらいました。
どうゆう経緯で買ってもらったか
1羽だけだったかそれとも2羽だったか
すっかりその辺の記憶は抜けてるのだけど
黄色のメスで
名前をヒヨリーナとつけました。
たしか、「母を訪ねて三千里」に
出てくる旅芸人一家の娘が
フィオリーナで
その当時の私の耳にはヒヨリーナと
聞こえたんですねぇ。
その子の名前をとってつけました。
でもなんでその子だったのかは謎。
ヒヨはとってもなついてくれました。
ワタシの後ろをどこまでもついてくる
かわいいやつで
ワタシにとっても良き遊び相手。
外に出たいときは自分で入り口を開けて
出てくるし
ゴハン時には
食卓をうろつきまわり
味噌汁のおわんのフチにとまって
味噌汁飲んだり。
両親も特に「汚いからヤメロ」などということも
なかったですねぇ。
「ヒヨ、来い!」と呼ぶと
どこからでも飛んできて腕にとまり
さながら鷹匠ならぬ
インコ匠(笑)
ワタシの口の中を覗き込むのも好きだったなぁ。
ついでにくちびるを噛まれることもたまに
あったけど。
大げさかもしれないけど
種を超えて心が通じ合っていた気がします。
そのヒヨも3年たった冬のこと。
風邪を引いたみたいでしばらく体調が
悪そうだったのだけど
ある朝、とうとう冷たくなっていました。
そのときの
恐ろしいほどの喪失感。
生まれて初めて体験する悲しみでした。
もう2度と一緒に遊んだりすることが
出来ないという事実を受け入れたくなくて
たくさん、涙を流しました。
命はたった一度きりのもの、と子供ながらに
感じた体験だったと思います。
切ないながらも、貴重な体験しました。
子供の頃の家庭での環境や体験は
人格形成に大きな影響を与えると
言われてるけど
1人の人間の親として
どんなことを伝えていけるか
責任の重さを感じるこのごろです。
2004年05月14日(金)
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