君達の歌を聴くと喉に胡桃を押し込められた気がする。少年期の影の端が足下に見え始めたら慌てて目を瞑る。嫌なことは全部無視して自分を麻痺させてきたんだ。それなのに何で?苦しくて苦しくて吐き出そうと首をぎゅうっと押さえつける。今の僕は大嫌いだったはずの僕が好きなんだよ。息ができないのは胡桃じゃなくて僕の両手の所為なんだ。君達の歌を聴くと泣きたい気持ちになるし泣きそうになる。だけど僕が泣くことはないだろう。