一度流れから外れてしまえば、もう二度と元に戻ることは出来ない。遠慮と配慮と困惑と。見えない時間が作った距離を見付けてみれば、零れる苦笑い。期待は裏切られる。幻想は壊れる。思慕や拘り、或いは後悔を失う気楽さ。不用品となった自己を他者に晒し、それを認識するおぞましさ。便宜上の過去が本物の過去になるのはそういうこと。過去と対峙なんてするものじゃない。だけど逃げられない現実。