引っ張り出した過去で紡ぐ未来を夢見ることがある。紡いだ傍から砂のように流れ落ちて、もう夢なのかさえわからない。さらさらと。とても静かに。けれど圧倒的に。現実の僕の足は確かに道を歩いているけれど、僕は何処にも行けなくて。歩けば歩くほどに「何処にも行けない」と背後の呟きが聞こえて。おぞましい、と想う。