白日の独白
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2004年01月15日(木) |
何事も無いかのように。 |
BPNに今更だけど買物に行ったら、銀髪の小父さんが販売員の御姉様達に対して何やら凄い剣幕で騒いでいた。 最初は偉い人が叱責しているのかと想っていたが、全然店とは関係無い、唯の病気の人だった。
男は店の服も鞄も小物も全部身に付けて、落ち着き無く動き回り、喋り続けていた。
困るよ〜唯買物してるだけで警察に通報されちゃうの 変だよね〜困るよね〜これ全部買うからいいでしょ このジャラジャラがいいの〜これで無くちゃ・・・・
面倒なので先に別の買物を済ましてまた行くと、今度はスリップドレスを試着して、店員を小間使いのように使っていた。 男の背中には出来の悪い般若の刺青が施されていた(般若は怒った女性の顔でしたよね確か)
店員は泣きそうな顔をしながら、男の試着を手伝っていた。 隣りの御店の店員は気付く事無く自分の仕事をしていた。 警備員は鏡越しに、ひっそりと見詰ていた。 僕は騒いでる男の横で、自分の欲しい物を買った。 もう1人の店員は笑顔でレジを打ち「またいらして下さいね」と言った。
空間を共有した所で全てが繋がれる訳も無く。またその必要も無く。 危うい均衡状態の中に身を置くのは楽しいことだ。
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